考えたこと2

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生命とは
世の中には意外と簡単そうに思えることで、はっきりしていないことがある。
その一つが、生命とは何か、ということらしい。

生きているものと生きていないもの、というのは簡単に線が引けそうだが、それがすでにややこしい。
生命の定義というのは、決まったものがないのが実情。

大きく見ると、細胞からできていて、成長し、自分と同じものを作り出し、そして死ぬものが生物だと思う。
そういう見方でいくと、普通の植物や動物は全て生命になる。

でも、ミクロで見るとややこしいのがいる。
これがウィルス。
自己複製をするためのDNAは持っているが、他の細胞に入らないと、複製できないから、微妙な存在になる。

「利己的な遺伝子」という本を書いたドーキンスという人がいる。
この人は、生き物は「遺伝子を運ぶ乗り物」だと考えた。
要は、生命のあるものは、すべて遺伝子を運んでいるということだ。
その定義でいくと、ウィルスは遺伝子を持っているので、生命になる。

生物と無生物の境界線は、定義の仕方によって異なるということだ。

そして、「死ぬ」というのも、ややこしい。
生命の最小単位である細胞には、死という概念はない。
いくらでも増殖していくことができる。
だから、単細胞生物には死はない。

でも、多くの細胞が集まって出来ている生物には、死がある。
なぜ死が起こるのかということに対して、はっきりした理由は見つかっていないと思う。

実際、人間の体は数年で全部入れ替わっている。
つまり、構成している細胞が新しくなるということだ。
そんなことは意識していないし、変わったとも思っていないが、知らぬ間に生まれ変わっているということだ。

死というのも、定義は難しい。

死なない細胞が集まって、ぼくらは出来ている。
そして、どういうわけか、死を迎える。

生物は面白い。

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