考えたこと2

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新入社員の宣伝
このところ、新入社員の配属が終わって本格的に働き出したとみえて、ポストにチラシが入る。
証券会社の新入社員の紹介のチラシである。当然、営業職だろう。

どこそこ大学を出て、何を学び、興味、趣味は何で、「よろしくお願いします」というやつだ。
こういうチラシは最近見るが、ずっと前から近隣に配っていたのだろうか。
1社だけではない。複数の証券会社だった。

しかし、これは宣伝になっているのだろうか。
今年見たチラシは、いずれも経済とは無関係の学部である。
別に経済学部でないと、証券会社に入れないとは全く思わないが、数ある学部の中でも経済学部でお金の勉強をしていた、というから宣伝になるのだと思う。
チラシには「やる気」が書いてあった。
「これから勉強して頑張ります」というようなものだ。
言えば、そんなことは当たり前のことで、宣伝にもならない。

普通の接客ならかまわないが、証券会社というとお金の相談をするところである。
このチラシを見て、どんな若い子が入ったんだろうかと思って訪ねてくる人はいるかもしれないが、この子に相談してお金を預けてみようとは思わない。
どう考えても、サラリーマン上がりの中年のおじさんは「頼りない」と思ってしまう。

しかし、これが効果があるから入れているんだろう。
とりあえず行ってみて、それで上役につなぐというような役割を果たすんだろうか…。

聞くと巷ではそういう類のチラシを作っていることが多いという。
新入の営業社員自らが持ってくることもあるらしい。
まあ、自己紹介の代わりだ。
持ってきて渡して、「これから私が担当します、よろしくお願いします」というのなら、まだわかるのだが…。

世の中も優しくなって、新入社員に業界や商品の知識など求めなくなったからだろう。
ただでさえ、若い人が減っているからなあ。
そうとしか思えない。

ぼくらが若い頃は(こんなことを言うと、年寄りだと思うが)、代理店などに行く時には「君はメーカーの人間だから、商品のことは何でも知っていると思われるぞ」とか言われて行ったものだ。
一夜漬けで商品知識を勉強したり、少なくとも知らないことは恥ずかしいことだと思っていた。
そういう見栄は必要だと思うのだが…。
若い時は背伸びも必要なのだ、とぼくなどは思う。

つくづく時代は変わったと思う。

それでいいんだろう。




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