考えたこと2

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人工知能とIT産業
ITの中小企業の社長が書いている記事を見た。
会社は、3Dプログラミングで一昔前は500万円のコンサル料をもらっていたとのこと。
今では文系の学生でさえ、数ヶ月の訓練で3Dプログラミングを自由に行うことができるらしい。

プログラミングはどんどん簡単になっている。
ぼくが学生時代にならった言語はアセンブラとかフォートランとかいうもの。
そういえば、機械語に近かった。
何でも先に宣言しておかないと、使えない。
プログラムで使うのに先立って、この変数は整数型とか、実数型とかを「宣言」するのだ。

今はもっと高級な言語ができている。
いちいち「宣言」などしなくても、コンピューターのハードが容量など気にせず使えるようになったし、人間の書く言語に近い(もちろん英語であるが)ものになっている。
子供向けの、ブロックを組み合わせて作るようなUI(ユーザーインターフェース)を持った言語もある。

そういえば、会社に入った頃に使っていた8ビットのベーシックという言語は、だいぶ分かりやすかった。
社長はこう言う。

「プログラミング手法は定型化され、パターン化され、効率化されていますが、こうした論理構造の最適化は人工知能が最も得意とするところです。人工知能の出現を待つまでもなく、もっと早い段階でソフトウェア開発会社の仕事がなくなる可能性は充分にあります。人工知能を使いこなさない限り、我々中小のソフトウェア開発会社が生き残っていくのは難しいでしょう。なぜならエンドユーザーであるクライアントが、自ら簡単にソフトウェアを作れるようになるからです。」

人工知能が発達すると、プログラミングの敷居が下がって、みんながプログラマーになれるということかもしれない。
となると、ITの中小企業は苦しいことになる。

「タイプライターがまだ普及していなかった時代、タイプライターの販売会社はタイピストを派遣していました。今、タイピストという職業はありません。誰もがキーボードをタイプできるようになったからです。こうした破壊的イノベーションは必ず起きます。しかし逆に言えば、そうしたソフトウェア開発会社を経営している私は最もラッキーであるとも言えます。時代の最先端の変化を肌で感じることができるからです。そして起業家とは、安定よりもむしろ変化を好む人物です。
変化あるところにチャンスあり。
人工知能やその他の技術がソフトウェア開発会社の仕事を軒並み奪ってしまうのだとしても、私はその先に、さらに新しいビジネスを夢想してワクワクしてしまうのです。」

そういう破壊的なイノベーションは必ず起きる、と書いてある。

結局変化し続けるしか生き残ることはできないのだろう。

何が人工知能で置き換えられるかを今から気にするよりも、何が起こってもそれを楽しむくらいの余裕あれば、大丈夫だ。

たしかに、どうなるのか楽しみではある。

まあ、ぼくはもう労動者人口にはカウントされないからなあ。


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