考えたこと2

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音楽の効能
音楽の効能については何度か書いているが、チューリヒ大学のグループから、また新しい研究結果が出された。
それによると、「音楽をやっている(したことのある)人の脳は、そうでない人に比べ、脳領域の接続レベルがはるかに高い」ということらしい。

たとえ音楽をやめてしまったとしても、子供の頃に培った音楽の力は一生を通じて効果があるということだ。
調査結果は、音楽をやっている人の脳は、生まれ持った音感とは関係なく、構造的・機能的な結合が強くなっている、というもの。
103名のプロの音楽家と、音楽をやらない50名が参加して検査した結果だ。

プロの音楽家のうち、51名は絶対音感を持っていたが、その有無にかかわらず、脳の構造的・機能的な結合が多かったとのこと。
特に会話と音に関する領域で顕著。

まあ、音を扱うのだから、当然といえば当然だ。

その人たちの脳の聴覚皮質は、記憶・作業領域・実行機能といった高次の認知機能をになう領域とも緊密に結合している。

これも、音を扱うのだから、当たり前のように思えるのだが、そこから言語の学習や知能のような能力も向上させている可能性がある、という。

そうかもしれない。
ただ、これまでダンス、バレエ、ゴルフ、チェスなどの活動が、脳の好ましい変化を生むことが観察されてきたとのことだから、何かをやると脳は成長する、ということだろう。

結局はなにもせずボーッとしていたら、脳はだめになるということだろう。

日本の年寄りは、自宅や施設で歩けなくなっても、正月に今まで食べていた餅も食べさされず、こけると危ないからベッドに寝かされて、リスクを減らして、年金をもらって生かされている人も多いように思う。

そういう状態は、最も脳に悪いということになる。

だから、必然的に認知症が増えている。

こないだ紹介した萬田先生が書いていたが、日本人の長寿は、強くなって長寿になったのではなく、弱くなっても死なないから長寿になったということだ。

ぼくはギターは続けていこうと思う。




| | 考えたこと | 19:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
リモハラ
在宅勤務でのハラスメントのことを「リモートハラスメント」というらしい。
略して「リモハラ」だ。

在宅勤務ではZoomなどを用いて、打ち合わせが頻繁にある。
定年後の嘱託勤務をやっている人に聞くと、朝から課内ミーティングがあって、その後担当者別に進捗報告などもあるという。
マネジメントの立場になると、進捗管理が仕事ということになり、細かく聞いてくる上司もいるのだろう。
まあ、それしか仕事がなければ、ずっと一人ずつと打ち合わせということにもなる。

リモハラの一つはその打ち合わせの中で、オンラインで部屋の様子を聞かれたり、服装のことを言われたりすること。
そうなるとカメラをオフして声だけでやるしかない。
別にそれでも用事はすむ。

リモハラと呼んで、区別しているが、要はセクハラやパワハラをオンラインでやることと同義だ。
パワハラ、セクハラのオンライン版だという説明もあった。

上司の立場を考えると、「部下の仕事の状況を確認することが仕事」ということになれば、チェックの頻度を上げることもまあ正当化される。
部下にとってはそれを「過剰な干渉」と感じて、ストレスを感じ、ハラスメントということになるのだろう。
上司が部下の仕事の進捗を管理するということだけを仕事にしていて、部下の人数が少なければ、どうしてもそういう状況になる。
オンラインでの打ち合わせ以外に、管理する方法はいくらでもあるのだが、それしかできない、というのが問題だし、そもそも「部下の仕事を管理するだけ」という仕事が問題なのだと思う。
上司もその上の上司にとっては部下であり、自分の仕事があるはずだからだ。
いままでメンバーシップ型でやってきた仕事の体制も、悪い方に働く。
一人ひとりの仕事の定義があいまいだからだ。

実際、半分以上の管理職も在宅勤務でストレスを感じ、部下とのコミュニケーションで悩んでいるとのこと。
上司は上司で悩んでいるということか。
上司の仕事自体も、ちゃんと定義されていないという問題もある。

双方がストレスを感じた状態で打ち合わせなどやると、ハラスメントを感じる比率も上がるのだろう。
だいたい年寄りはリモートワークのツールなど、不慣れなことも多く、慣れないチャットなどできつい表現になったりするらしい。
このあたりは、受け取る方の問題もありそうだが…。

2度めの緊急事態宣言も延長されたし…。
バカバカしいことだと思うが、やりたい人が多いのだから仕方がない。

そのうちリモハラで訴訟が起こるだろうなあ。






| | 考えたこと | 00:15 | comments(0) | trackbacks(0) |