考えたこと2

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高齢化のスピード
ダイヤモンド・オンラインに『日本の超高齢化を「見える化」したらやはりトンデモなかった』という記事があった。
日頃、日本が高齢化が早いと言っているが、中国も韓国も意外と早いと聞いているし、そんなに大したことはないのかな、と思ったりしている。
だから、国際比較をしたらどうなのかなと思っていたら、記事が出た。

最初に人口に対する65歳以上の比率=高齢化率の国際比較のグラフが出ている。
日本はダントツの値だ。
2015年で26.7%。2位のイタリア(22.4%)や3位のギリシャ(21.4%)を大きく引き離している。
アジアでは2位が香港の15.1%だから、本当にダントツの1位だ。
生産年齢人口が減ることを考えると、どうやって高齢者を使っていくかというのが大きな課題になるなあ。

西欧の国々は高齢化率が高く20%付近。
でも、アメリカは14.8%しかない。
寿命が短いということもあるが、移民で人口が増えているということも大きい。
国の活力という意味では移民を入れるのはいいことだと思う。
平均寿命が長らく世界一、ということがいいことだと思っていたが、必ずしもいいことばかりではないということに気づく。
寿命が長い分だけ、長く働くというシステムを作っておかないといけなかった。
こういうところでも持続可能性ということが効いてくる。

こないだ見た番組で、医療費が現在40兆円を超えたが、2020年には47兆円、2025年には50兆円を超える試算が出ているらしい。
その医療費の6割を65歳以上の高齢者が使っている。
年金だけでなく、医療費も抑制しないとイケナイ。
ぼちぼち本気で「どう死ぬか」ということを考えないと。

続いて、主要国の高齢化率の将来推計が出ている。
今世紀中は日本がトップだということだ。
中国や韓国の高齢化率は急速に上がりはするが、それでも日本よりは5〜10%低い。
日本もさすがに2040年くらいから伸びが落ち着くが、それは人口がどんどん減っていくということだ。
少産多死だから、仕方がない。
2050年には高齢化率が4割に近づく。
日本の人口の5人に2人が65歳以上ということだ。

このままいくと、確かに地方では限界集落だらけになり、自治体など要らなくなる。
公務員が減るのはいいことだが、地方の土地や資源をどう使うかというビジョンを持たないといけないのではないか。
地方創生と言ってはいるが、箱物を作ったり、ゆるキャライベントをやったりしているだけでは無理だろう。
どうやって地方を盛り立てていくのか、あるいは、いかないのか。
農業に関する規制を撤廃したり、地方で特区を作ったりできないのか。
道州制もアリだと思う。意思決定を早くしないといけない。
そういう知恵は地方公務員が出さないといけないのだが、国の交付税に頼って生きているところが多いから、難しいだろうなあ。

また、これだけ高齢者が増えるということになると、世代間の格差をどうするかということになる。
年寄りが増えて、若い人が減る。やがて人口も減る。
社会保障の仕組みを変えないともたない。
若い人の教育をちゃんとしないといけない。
高齢者が働き続けることも必要だ。

そういうことをやっていく人こそが求められると思う。

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