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2016.04.10 Sunday
グーグルの強み
ぼくら一般ユーザーにとっては、グーグルは何でもタダでできるのがメリット。
クラウド上で文書や簡単な表計算をやったり、プレゼン資料を作ったりできる。 写真を貯めておくこともできる。 今やニュースでもGoogleマップの写真が出てくる時代。 これにかかった経費は莫大だろう。 それでも、タダで提供する。 どこの地点を検索したか、という情報を獲れば広告のネタになるからだろう。 こういうやり方で、ユーザーを増やして嗜好をつかみ、そのユーザーに対する広告で儲ける、というビジネスモデル。 でも、それだけではない。 そういうデーターを集めることで、世の中にどんなデーターがあるのかがわかる。 写真なら、みんながどんな写真を撮っているのか、サンプルがいくらでも手に入る。 それをきっとAI(人工知能)の深層学習に使っているのだろう。 深層学習というのは、脳のアルゴリズムをコンピューターに入れて、あとは膨大なデーターをコンピューターに見せて、文字通り人間がこうやって学ぶ、というやり方でコンピューターに学ばせるやり方だ。 ここで一番大事なのはデーター。 そんなに膨大なデーターを人工的に作るのは難しい。 だから、みんなが作ったデーターを集めるのだと思う。 一人ひとりが撮った写真や書いた文章は偏りがあるが、それが何百万人、いや何千万人分集まれば、コンピューターに学習させるだけのものになる。 ぼくも去年からGoogleフォトを使い始めた。 勝手に画像データーを吸い上げてくれて、それをアルバムに作り分けてくれたりする。 テーマごとに分けることもできる。 一旦入れたらどこからでも見ることができるし、いろんな端末で写真を撮る人はそれをコンピューターに繋いだら勝手にデーターも吸い上げてくれる。 これらの写真で、AIに学習させれば、どんどん賢くなる。 人間はネコの顔を識別できるが、それはネコはこういうものだ、というイメージを頭のなかに持っているからだ。 猫の顔を言葉で正確に言葉で説明するのは難しい。 でも、顔を見ればわかる。 AIは今やネコの種類まで識別できるようになったらしい。 そんなデーターを集めるために、Googleはタダでデーターをクラウドに置かせてくれる。 グーグルがAIに強いのにはワケがある。 そこら中を走り回ってデーターを集めなくても、みんながどんどん入れてくれる。 そのうち、人工知能はあらゆるものを見て、識別できるようになるだろう。 それはいつのことだろうか。 もう目前に来ているのかもしれないぞ。 |
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