考えたこと2

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Watson Analytics
IBMからメールが来た。
アメリカのクイズ番組「ジョパティ」で優秀さを証明した人工知能、Watsonを紹介している。

今回、このWatsonをWebからクラウド利用できる、ということだ。
無償版もあり、誰でも使うことができる。
このサービスはWatsonを使ってデーター分析する、というのが目的。
したがって、分析すべきデーターを持っていないと使えない。
データーサイエンティストを一人雇うようなものだ。
データーをアップロードすると、Watsonが分析してれる。

動画で説明しているが、夢の様な機械。
統計分析も可能で、SPSSという既存のソフトの機能を対話型、自然言語で使えるようなイメージ。
例えば、売上をターゲット変数に指定すると、Watsonが地域や年齢という変数がそれと相関が高い、というようなことを教えてくれる。
重相関回帰分析というやつだろう。
分析のまとめで、1ページに結果をまとめて表示して、わかりやすくしてくれる機能までついている。

ユーザー登録を行えば、500MBのデーターまでタダで使えるという。
動画で事例が紹介されているのは、仕事の職種では、マーケティング/営業/IT/オペレーション/人事/財務経理、業界では、金融/保険/小売/コールセンター/行政機関/学校・教育/石油化学というようなもの。

将来、人工知能が発達すれば人が要らなくなるという業界や職種がここに示されているとすると、当該業界の、当該職種に当たる人は要注意ということになるだろう。
実際やってみないとどれくらい正確なのかはわからない。
また、使えるデーターを用意しないといけないので、それにどれくらいの手間がかかるのかわからない。
しかし、データーをアップロードして、あとは対話型で進められるという説明だから、かなり楽になるんだと思う。

これは、もともとIBMが開発したLotus123という表計算のソフトの改良版みたいに思える。
あれはデーターを表に打ち込んで、それに四則演算を行うというものが最初だった。
そこにどんどん機能が増えて、今はマイクロソフトのExcelが主流。
ビジネスの場では、Excelを使って表やグラフを作り、分析を行い、それを今までの経験から解釈して部門としてどうするか、というような仕事が管理職以上の仕事になりつつある。
まあ、実際に作業するのは若い人だったりするが…。
それを分析のところまで一気にやってしまうソフトがWatson、という感じを受ける。

Watsonはデーターを表の形で入れたら、それを勝手に解析してくれる。
今はデーターアナリストという職が不足しているが、そのうちそれはコンピューターの仕事、ということになるんだろうか。

IBMは無償でWatsonを公開することで、ユーザーがどんなデーターを使って、実際どんな解析をするかがわかる。
その知見を使って、さらに用途を増やしていこうとしているんだろう。

この分野、Googleも先行しているし、老舗のIBMも頑張っている。
やっぱり言葉の壁があるのだろうか。
英語ベースで表を作らないといけないのだろうか。
自然言語といっても、指示が英語だから、英語ができないと使えない。

日本語バージョンも出るのかな…。

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