考えたこと2

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動画採用
知らなかったが、最近就活のエントリーシートの代わりに、30秒の動画を送らせる会社があるらしい。
ネットで調べたら去年の4月の記事があった。

たしかに、これだけ大容量のデーターを送るインフラが整備され、スマホという動画作成のためのツールも行き渡ったら、動画を使うというのもアリだろう。
企業側にしたら、たくさん来るエントリーシートを読んで、この人は、と思う学生を呼んで、面接してみたら「あれ?」ということが起こりにくくなるだろう。
実際、表情を見て、声を聞いて、話を聞けば第一印象は決まる。
初期の面接で見るのも、第一印象の影響が大きい。
これが悪ければ、よほどのことがない限り落とすだろう。
要は、動画を送らせることで、1次面接をやったのと同じ効果が得られる。

学生にしたら、エントリーシートを一字一句間違わずに書く、という手間が省ける。(その忍耐強さも大事なのだが…)
実際アンケートをとると、ネット動画に対する賛否は半々。
半分の学生がネット動画を支持しているということだ。
その理由はエントリーシートを書かなくてもいいから、というもの。
さらに、面接では緊張して失敗する学生も、動画なら大丈夫、というメリットもある。

記事にもあるように、エントリーシートに書く情報よりも、動画で自己PRを30秒見るほうが圧倒的に情報量が多い。
表情、口調、目線、プレゼンの方法など、自己PRの内容以外に得られるものが多い。

実際に去年、レクミーという会社を介して、動画を利用した採用をした会社もある。

「LINE」はその中の1社だが、こんな動画の課題を出したらしい。

「2020年」「インターネット」「わたし」の3つのキーワードをもとに、2020年の状況を想像しそのお考えを述べてください。(45秒前後)

なかなか面白い課題。
ネットの未来を自分で考え、45秒でプレゼンする。
紙芝居のように大きな字で書いて見せてもいいし、熱意を込めて話してもいい。

海の向こうではすでにHireVueという動画採用サービスというのがあり、すでに50億円を調達しているらしい。
「今までの書類選考よりも10倍早く、9倍安い!」と宣伝しているとのこと。

たしかにそうだと思う。

エントリーシートを書くときには、「この学生、どんな人か会ってみたい」と読み手が思うように書く、というのが鉄則だ。
しかし、動画を送れば、もう会えるから、いきなり2次選考の段階になる。
最初が一番たくさんの学生に会わないといけないのだが、それが動画選考で一気に減らせる。

そこから、筆記試験をやったり、エントリーシートを書かせて、ポテンシャルを確認すればいい。

関連サイトを見ていると、いろんな撮り方がある。
友達をたくさん呼んで、プレゼンの最後にその輪の中に入って、自分が友達がたくさんいる、という印象づけるというのもあった。
ドラマ仕立てだ。

そうなると、友達役をサクラで集める、ということもあるかもしれないが…。

職種によっては、これは主流になるかもしれないぞ。


| | 考えたこと | 20:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
パソコンが使えない
毎日新聞の記事によると、若い人でパソコンが使えない人が増えているという。

就労支援のNPOの人が言っている。
教えているのはエクセルの基礎。
キーボードに慣れていないから、大変らしい。

内閣府の今年2月の調査結果によると、高校生でスマホを利用している率が89%だが、ノートPCは30%、デスクトップPCは16%とのこと。
欧米に比べても、日本のPC利用率は低いという。

スマホを使うから、PCを使えないというだけではない。
記事によると、

「経済協力開発機構(OECD)が今年9月に発表した15歳対象の調査では、欧米では家庭の経済状況と子どもの家庭でのパソコン利用率は差がないところが多いが、日本は経済的に豊かでない家庭では、利用率が下がっている。
 学校でのパソコン利用率も調査42カ国のうち、下から2番目。こうした点から、家庭でも学校でもなかなかパソコンを利用できない層がいることが浮き彫りになっている。」

ということらしい。

これから就職してどんな仕事をするにしても、パソコンは避けて通れない。
いろんなサービスはスマホでできるようになるかもしれないが、企業ではやはりパソコンだ。
高齢者の求人票を見たって、たいがいの仕事で「簡単なパソコン操作」と書いてある。
パソコンを避けようとすると、清掃とか警備とかになると思う。

パソコンはもう高級品ではない。
値段もかなり安くなっている。
ネットを使うだけなら、2〜3万円あれば買える。
ネットの使用料も月々数千円だ。

日本のパソコンリテラシーは欧米に比べてホントに低いと思う。

アメリカ人は便利ならとにかく使おうとする。
そういう国民性なのだろう。
だから、経済的に苦しいからといってパソコンを持たないという選択肢はない。
仕事でも当たり前にパソコンを使うのだろう。
仕事や子供の勉強にパソコンが必要だという認識がある。

一方、日本の家庭も学校も、パソコンを軽視している。
一応、小学校でパソコンを触る授業があり、中高では情報の授業がある。
高校の情報の教科書を見ると、かなり高度な知識までやっている。
でも、教える先生がいないところが多い。
先生が、パソコンなど使えなくてもいいと思っているのだろう。

就職できない博士が2万人弱いるのだから、そういう人たちを情報の先生にすればいいと思う。
アルバイトでもいい。
日本中で一斉にやればいいのだ。

今のスマホにはテザリングという機能がある。
パソコンをスマホ経由でネットにつなぐ機能だ。
だから、パソコンさえあれば、スマホでネットに接続できる。

ネット上のグーグルドキュメントに表計算も、ワープロも、プレゼンもある。
メールもあるし、一通りのことはできる。
3万円もあれば、クロームブックは買える。

本気で始めないと、将来困るのは子供たちだぞ。



| | 考えたこと | 00:26 | comments(0) | trackbacks(0) |