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2015.10.02 Friday
コレステロール
コレステロールという言葉、この何十年かで知らない人は珍しくなったと思う。
小林秀雄が講演の中で、「何とかロールというのが高くて、よくないと言われた」というのが、昭和40年代かと思う。 その何とかロールというのがコレステロールのことだ。 まだそんなに一般的ではなかったんだろう。 その後、血液検査の結果で、コレステロールという言葉がよく聞かれるようになった。 ぼくが25歳のころ、コレステロールが高いと言われた。 80年代には、もうかなり一般的になっていたのだろう。 その後、同じコレステロールでも善玉、悪玉がある、というようなことが言われるようになった。 今は悪玉コレステロールが高いと、健康に悪いということになった。 ぼくは親譲りでコレステロールが高い。 そんなに酒も飲まないのに、高い。 なくなった親父も、ほとんど酒が飲めないのに高かった。 脳梗塞をやってから、ずっとコレステロールを抑える薬を飲んでいる。 しかしハワイの研究では、コレステロールが高い人はガンになりにくい、という結果があるらしい。 ガンにならないためには、免疫力が高いことが効果があって、そのためにはナチュラルキラー細胞というのがたくさんある方がいい。 その細胞を作るのに重要なのが、コレステロールということらしい。 要するに、コレステロールが高いと、心筋梗塞になりやすくなるが、ガンにはなりにくいということだ。 人間の身体は複雑だ。 コレステロールだけではないだろう。 いろんなものが絡んでいる。 だから、あんまり気にしないことだと思う。 コレステロールなど、少々高くてもかまわないと思っておこう。 |
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