考えたこと2

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CO2かNOxか
フォルクスワーゲンの排ガス規制操作の件で、その関係のニュースが多い。
それを見ていると、欧州とアメリカの違いがはっきりしてきた。

欧州はどちらかというと燃費を重視している。
より少ないガソリンで長距離を走りたい。
そうすれば、CO2が少なくて済む。
地球温暖化を防止したいということだろう。

一方、アメリカ、特に西海岸のロス・アンジェルスは排気ガスの浄化が第一だ。
とにかく、排ガスをきれいにしないといけない。特に今回問題になったのは、NOx(窒素酸化物)だ。
過去に深刻な大気汚染の問題があったからだ。

つまり、燃費か排ガスか、という違いがある。
ニュースでは、それはなぜか、ということを解説していた。

欧州は緯度が高くて日光が弱く、光化学スモッグなどがあまり気にならない。
だから、燃費やCO2の排出量が気になる。
一方、西海岸は日光が強く、光化学スモッグの問題がある。だから排気中の汚染物質が問題になる。
地政学的な違いがあるのだ。
これらの違いが、遠因になっているとのこと。

今回はフォルクスワーゲンの不正なエンジンマネジメントソフトが問題になったが、以前から欧州メーカーにとってはアメリカの排ガス規制は、それ自体が車を売る上で目の上のコブだったのだろう。
そこに日本のハイブリッド車が出てきて、排ガス規制をクリアした。燃費もいい。
だから、焦りがあった、というのがニュースで言われている。

あんなことをするからには、けっこう深い問題があったということだ。
特に小型のディーゼルが問題になった。
これは必然だと言える。

これでディーゼルエンジンが風評被害を受けるのではないかと言われている。
そのため、欧州勢のBMWやメルセデスはいち早く「うちは大丈夫」というメッセージを出した。
もともと高級車だから、対策している。

日本ではマツダがクリーンディーゼル車を売って調子が良かった。
これがどうなるか、というところだ。

いずれのカーメーカーも、燃費の良いディーゼルとクリーンな排気のガソリンのいいとこ取りしたエンジンを開発しようと、開発競争をしている。
同時に、モーターだけの電気自動車もやっているし、自動化の技術なども開発しないといけない。

膨大な開発費を賄おうとすると、これから技術提携やグループ化が増えてくるだろう。

まだまだ自動車業界は大変だ。

日本の技術力で頑張ってほしい。



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