考えたこと2

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アニメは2次元
ドラえもんの今回の映画は3次元。
「STAND BY MEドラえもん」という題名で、予告編を見たが3次元になっていた。

これからのドラえもんの映画は3次元になるのかな。
藤子F不二雄が生きていたら、それをしただろうか。

手塚治虫が生きていたら、新しいものをトライするいうことで、3次元のアニメを作っていたと思う

でも、3次元で作り続けるだろうか。
あの、手塚の絵のタッチは3次元では表現できないと思う。
そんなことを言い出したら、どの漫画家の絵も3次元では表現できない。
3次元にすると、表現しすぎるのだ。

昔はモノを作るときに、2次元の図面で描いていた。
三角法とかいろんな方法で、3次元のものを2次元の図面にして描く。
できるだけ正確に描こうとしても、2次元の図面ではものの形を細部まで正確には描けない。
結局、3次元の物体を2次元で正確に描くというのは不可能に近いと思った。
だから、時代は3次元のモデリングになっているんだろう。
それもこれも、作るべきモノが3次元の物体だからだ。
正確さを追求すると、そうなるのは必然。

でも、アニメは違う。
アニメはもともと2次元なのだ。
ジブリのアニメを見ていると、本当にそう思う。
2次元のままで完成しているのだと思う。
それをわざわざ3次元にする意味がどこにあるのだろうか。

3次元にするメリットはある。
いったんモデリングしてしまえば、それを動かすのはわりとやさしいと思う。
色や形もモデルにひっついて決まってしまうから、離れたところで同じモデルを使うことができるだろう。
2次元のデジタルは、スケール(ものの寸法)が背景と動くもので違うから、やりにくいのだと思う。
3次元になれば、背景にもスケールを属性として持たせたりできるのだと思う。
だから、ひとつ作ってしまえば使い回しができるのだろう。

つきつめれば、これだけコンピューターや3DCGのソフトが発達してしまうと、3次元で作るほうが楽なのではないだろうか。
作ったモデルは使い回しできるから、次の映画でも使える。
だから、製作コストは2作、3作と作ると安くなるかもしれない。

でも、経済的な要因を除けば、3次元にメリットがあるとは思えない。
2次元のアニメの方が、よけいな情報がないだけ、情感がある。
ものを正確に表すためにアニメを作ってるのではない。
ストーリーを感動的に見せるためにアニメを作っているのだろう。
あの平面の絵の中に、よけいなものがないからこそ、感動できるのだと思う。
マンガの絵というのは、デフォルメ(誇張)しているからこそ、表せるものがあるのだと思う。
それを3次元にしてしまうと、リアルすぎるのだと思う。

ドラえもんはコストと製作時間を削減するために、3次元になってしまった。

ジブリも宮崎が引退して、今のアニメの制作の方法を変えるという。

そのうち、2次元のアニメは希少なものになるだろう。
手間と時間がかかるからだ。

「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」が3次元だったら、あれだけ感動できただろうか。

ジブリは2次元にこだわってほしい。

2次元でないと、表せない感動があるのだから。

| | 考えたこと | 23:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
イヌの名前ベストテン
昔ぼくが子供の頃、イヌの名前といえば、ポチ、クロ、シロ、コロなどだった。
なぜかと聞かれても難しいが、そういう相場だったと思う。
見た目で名前を決めていた。
今のようにスーパーにドッグフードのコーナーなどなく、人間の残飯が主食だった。

ほとんど外で飼っていたし、数も少なかったと思う。
まだまだ日本は貧しかったから、血統書付きの洋犬などほとんどいなかった。
たいがい日本犬の雑種で中型犬だったなあ。
何となく茶色いイヌが多かったような気がする。

小学校の時に、スピッツが流行って、友達の家にスピッツが来た。
キャンキャンとうるさいイヌで、言うことを聞かないヤツだと思った。
あれは、家の中で飼うイヌの最初だった。

その後、日本は高度成長を遂げ、少子高齢化の時代になり、ペット事情も変わった。
河原などの遊歩道でイヌを散歩させている人も増えた。
家の中で飼うのが当たり前になってきた。
複数飼っている人も多い。
たいがい、小型〜中型犬で最近はトイプードルやミニチュアダックス、チワワなどが多い。

イヌの名前もだいぶ変わった。
アニム損害保険株式会社の調査で、「どうぶつ健保」に契約した8万7千頭を対象に行った名前の調査によると、1位コロ、2位チョコ、3位マロン、4位モモ、5位モコ、6位ハナ、7位ソラ、8位モカ、9位レオ、10位ココアとなっている。

1位のコロはよくある名前だが、チョコ、マロン、モモ、モカ、ココアは食べ物の名前。
かわいい系の名前が多くなった。
人間も同じか。

そういえば、タローというイヌも近所にいた。
おとなしいイヌで、飼い主を迎えに行って車にはねられて、後ろの足が一本不自由になった。
それでも、公園のそばで出歩いていた。
あれが典型的な飼い犬だったと思う。
忠犬ハチ公みたいなイヌだ。

「犬たちの明治維新」という本の書評のページを見つけたが、そこに明治43年の朝日新聞に掲載されたデータを元にした“犬の名前ランキング”があった。
それによると、1位ポチ、 2位ジョン、 3位マル、 4位クロ、 5位アカ、 6位ポーチ、 7位ボチ、チイ、 9位シロ、ハチ、チン、タマとなっている。

そういえばポチは多かった。ぼくらの世代では、ポチといえば、イヌを想像する。
イヌの名前もポチからコロへ、そして食べ物の名前にうつり変わってきたんだなあ。

食べ物系の名前が増えたということは、より人間にとって身近なものになったということか。

そうかもしれない。
イヌは昔に比べてどんどん人間に近づいてきた。
特に高齢者にとっては、コンパニオンアニマルという感じだ。
セラピードッグという仕事もある。

だんだんと役割が変わってきたんだろう。

イヌも世につれだなあ。


| | 考えたこと | 00:13 | comments(0) | trackbacks(0) |