考えたこと2

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2014年シングルCD 売り上げトップ50
今年のシングルCDの売上の順位を見た。
こんなことになっていたのかと思う。

1位から4位はAKB48が独占。
5,6,10位は嵐。
7位から9位は乃木坂46。
つまり、AKBと乃木坂と嵐で10位までが占められている。

11位以降に出てくるのは、SKE48、EXILE、NMB48、関ジャニ∞、HKT48、ジャニーズWESTという顔ぶれ。
つまり、EXILEの12位を除いて、秋元ファミリーのナントカ48(46)とジャニーズで占めているという、驚くべき状況。
このナントカ48(46)というのは、シングルCDを買うと、握手券が入っていたり、総選挙に参加できたりするという特典があるから、それで売れているのだろう。
実際にCDを買った人でいうと、どれくらいの比率になるんだろうか。

21位以降30位はジャニーズの天下。
関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、SMAP、エイトレンジャー、Hey!Say!Jump、舞祭組とEXILE。
なんと10曲中9曲がジャニーズ。

ぼくの知っているグループではサザンが47位にやっと出てくる。
日本の歌謡界は、ぼくが知らない間に猛烈な寡占化が進んでいたということだ。

昔はどうだったのかと思って、ぼくが18歳だった1975年の顔ぶれを調べてみた。
さくらと一郎、布施明、小坂恭子、沢田研二、ダウン・タウン・ブギウギ・バンド、岩崎宏美、風、細川たかし、かまやつひろし、山口百恵、桜田淳子、バンバン、野口五郎、八代亜紀、中村雅俊、西川峰子、アグネス・チャン、西崎みどりという状況。
懐かしい名前が並んでいる。
演歌と歌謡曲の中にちょっとフォークが入っているという感じ。
この頃はまだニューミュージックというジャンルはなかったと思う。
事務所がどうなっているのかはわからないが、まあバラエティに富んでいると言っていい。

今の人が見ると、今年の上位20位もバラエティに富んでいるということかもしれないが、とにかく今は年齢層が狭くなっているというのは言えるだろう。
1975年は中高年もシングル盤を買っていた。もちろんレコードだ。
今はシングルCDは若い人しか買っていないのではないか。

年寄りは、テレビで演歌や歌謡曲を聞いたり、コンサートに行ったりしている。
中年はニューミュージック時代のアーティストのライブに行ったり、その当時の古いレコードをCDで再販されたものを買ったりしている。
若い人はジャニーズやナントカ48を聞いている。
そんな感じではないか。

団塊の世代以降、昭和40年台にティーンエージャーだった人たちは、洋楽も聞いていた。
エルビス・ブレスリー、ビートルズ、S&G(サイモンとガーファンクル)、ビーチボーイズ、ローリング・ストーンズなどが当時のビッグネーム。
もうちょっと古いと、ペリー・コモとか、ドリス・ディ、フランク・シナトラなどかな。
復刻版のCDにはそういうニーズもあるだろう。

そういう音楽の多様性が、今のシングルCDを見ていると全くなくなったように見える。

ちょっとさびしい。
もっといろいろ聞けばいいのに。(聞いているのかもしれないが…)


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