考えたこと2

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トイレの神様
植村花菜の曲。
2010年の紅白で歌った曲だ。

全部で10分ちかくに及ぶ。
短い曲の3曲分の長さ。
これを紅白で歌うのはしんどかったらしい。
1曲の目安の時間があったからだ。

普通は一部をカットして歌うのだが、この曲は切ったら成り立たないので、全部歌わしてほしいと言ったらしい。
結局はフルバージョンより2分短くなったが、それでも、8分かけて歌った。
居並ぶ大御所の歌手の前で堂々と歌った彼女は、楽屋で居場所がなかっただろうと思う。
駆け出しのシンガーが、2曲分も歌うとは何事かということだ。

そういう記事を偶然見つけて、改めて感心した。
あの曲を途中で切るなら歌わないほうがマシだ。

そういう強気な性格が災いして、所属プロダクションともうまくいかず、2019年には名前も植村花菜から「ka-na」に変えた。
アメリカに行ったり、結婚したり、いろいろと変化があったらしい。

それでも、この曲はYoutube上で2500万回再生されている。
テレビのステージのものもあるし、各地のライブのものもある。

関西出身らしい歌詞で、「新喜劇」「鴨南蛮」などが出てきて、ぼくにはすごく実感できる歌だ。

10年経って、彼女はこの曲をどう思っているのだろうか。



| | 音楽 | 20:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
アズ・ア・サービス
日本では製造業よりもサービス業のシェアが上がっているが、その製造業もサービス化してきた。
ブリヂストンが「本業を否定」という記事が出ている。

今やタイヤで世界一となったブリヂストンだが、今はリトレッドに力を入れている。
リトレッドとは、タイヤの接地する部分であるトレッドを貼り替えるということ。
要はタイヤの本体は変えずに、トレッドを貼り替えてリユースすることだ。

ぼくが会社に入った頃は、リトレッドは町工場でやっているものだった。
タイヤメーカーとしては、安全性を考え、タイヤ本体を使い回すことは推奨していなかった。
リトレッドしたタイヤは高速回転したり、熱がかかったりすると接着部分から剥がれてしまったりする危険性があったからだ。
いったん販売したタイヤがどんな条件で使われるかはわからないから、安全サイドで考えざるを得ない。

韓国や中国のタイヤメーカーが台頭してきて、ミシュランが世界トップの座をブリヂストンに譲った。
潜在市場の大きさから、自動車メーカーもアジアにシフトしている。
ブリヂストンとしても、世界トップシェアの座を守ることは大変だろう。

そこで打ち出したのがリトレッドの戦略。
対象はトラックやバスのタイヤだ。
走行距離が長く、1台あたりの本数も多い。
単価も高いから、ここを守ろうということだろう。

彼らが考えたのは、リトレッドと新品タイヤの差額を、メンテナンスサービスで埋めるということ。
今はやりの、タイヤ・アズ・ア・サービスということだ。
リトレッドの時期や頻度をチェックするサービスをつけて、運送業者のトータルコストを削減できる、という作戦。
いずれ、中国製の安価なタイヤがどんどん入ってきて、自分たちの市場を侵食すると考えているのだろう。
おまけにこのサービスが浸透するなら、それをパッケージにして新興国に出ることもできる。
そのテストケースでもあるのではないか。

そのサービスをTPP(Total Package Plan)というらしい。
運送会社はタイヤのメンテナンスがフリーになる。それに伴う人件費や管理コストも削減できる。

でも、簡単にリトレッドの技術は開発できないから、海外のリトレッド大手メーカーを買収して、その技術を使った。
まだTPPはそれほど浸透していないが、アズ・ア・サービスの動きは世界で進んでいる。
インターネットやスマホ、センサー技術などが進んで、タイヤのメンテナンスもリアルタイムで監視できたりするようになってきたからだ。

こういうメーカーの動きはどんどん出てくるはず。

時代はアズ・ア・サービス、サービス業化に動いている。


| | 考えたこと | 07:43 | comments(0) | trackbacks(0) |