考えたこと2

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外国人が日本に来てガッカリしたこと
外国人が日本に来てガッカリしたこと、という記事があった。
ぼくも初めての海外出張でベルギーに行って、有名な「小便小僧」を見た時に、なんやこれと思った。
言われなかったら、誰も気づかないだろう。
単なる噴水の添え物という感じだった。

日本に来る外国人もそういう思いがあるはず。
自分の国と比べて、イメージをふくらませていたら、ギャップがある。

インドネシア人は、日本人はみんなお金持ちで、お手伝いさんを雇っている、と思っていたとのこと。
今の日本はそれほど豊かでもないし、もちろんお手伝いさんを雇うなど難しい。

自炊が多いのに驚いたという人もいた。
インドネシアでは食事は外で買ってくることが多いらしい。
このあたりは文化だろうなあ。

IT面で遅れている、という指摘もある。
ニュージーランドから来た人は、銀行で通帳を作らされる、ということに驚いたということだ。
今は通帳レスもあるが、まだまだ通帳信仰は強い。
リモートワークで問題になっている、ハンコも強いからなあ。
若い人たちは、ネット世代だから、これからは通帳レスになっていくだろう。

カナダ人は、日本人は一生懸命働いているが、給料が安いことに驚いたという。
実際、カナダの方が円ベースで50万円ほどカナダの方が高い。
しかし、感覚的に少ないというのだから、手取り額が少ないのだろう。
日本の「みんなで働く」というメンバーシップ型の働き方は、効率が悪くなって、みんなで残業をしないといけない、ということにもなる。
実際、日本のホワイトカラーの生産性は低い。
だから、一生懸命働いても、給料は安いのだろう。

さらに、社会保障が働く人たちに重くのしかかっている。
カナダは日本より消費税が高いから、給与所得者は有利なのだ。
社会保障費にコミットしない政治家ばかりで、若い人は気の毒だと思う。

酔っ払いが道端で寝ているのに驚いたという人もいた。
寝ていても無事なのにも驚く。
治安がいいのか悪いのかわからない。
でも、日本人の酒に関する寛容さは異常だ。

日本人のムラ意識も指摘されている。
仲間になったら、優しく親切だけど、そうでなければ冷たいということだ。
これは本当だと思う。
アメリカやイギリスでは逆に見知らぬ外国人だから、本音はともかく親切という感じもあった。

さらに、毎日お寿司を食べると思っていたとか、みんなが柔道や剣道を習っている(これはぼくらの高校時代はどちらかが必修だった)と思っていたというようなものもある。
日本を知るきっかけが、お寿司であったり、武道であったりするのだろう。
現実は、そんなことはない。
日本は西洋化しており、今や小学生や中学生に人気があるのは、ヒップホップ系のダンスだ。
お寿司も、伝統的な寿司屋ではなく、回転寿司。
食事に大量生産のためのベルトコンベアを導入した、画期的な形式だろう。

海外での日本のイメージは、いまだに現実とだいぶ違う。
ドラマや映画などで舞台となったり、描かれる日本や日本人は、現実とずれている。
いまだに、特攻、神風、サムライ、武道、というような戦前のステレオタイプの日本人のイメージを持っているのではないか。

もう20年ほど前になるが、提携したアメリカの会社に行ったら、そこの人たちは「日本のビジネスマンは名刺交換をする」という講習を受けたらしく、うやうやしくぎこちない、儀式のような名刺交換をして回った。
なんとなく、彼らの日本人像は第二次対戦の頃から変わっていないのではないかと思った。

国としてのGDPは高いが、一人当たりになると下位になる。

日本はまだまだ変わらないといけないなあ。




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