考えたこと2

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被災地の桜
今朝のニュースで、被災地の様子が映っていた。

津波のせいで瓦礫の山だったが、そこに桜の木が一本あった。
津波に引きずられて、地表から抜けかかっていたが、まだ根は残っている。
しかし、斜めに傾いて、ほとんど倒れかかっていた。
おそらく、瓦礫を片付けるときに、一緒に抜かれるのだろう。

しかし、その桜に10輪ほどの花が咲いていた。

それを見て、勇気づけられると被災地の人は言う。

たった10輪ほどの桜だが、おそらく最期の花を咲かせている。

桜に精神があるとは思えないのは、ぼくが人間だからか。

植物は動かない。
だからといって、意思がないとは限らないのだが…。

驚くほど精巧なメカニズムで成長する。
胞子から裸子植物、被子植物と進化してきた。
光合成でできた糖分を蜜にして、昆虫に運ばせる、という戦略をとってきた。
そこに、自分たちのテリトリーを広げようという意思があるといえば、ある。

それは、神の意思かもしれない。

その、神の意思で桜が咲く。

春は被災地であろうが、なかろうが、平等にやってくる。

そして桜は咲くのだろう。

| | 考えたこと | 20:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
桜のころ
ようやく桜が咲いた。
ぼくの回りの桜は、ちょっと咲くのが遅いらしい。

今年はいつもより遅かった。
桜が遅いと、春が来るのも遅い。

高速を通って毎朝通っているのだが、その途中川沿いに桜が見える。
桜色の道が、ずっと続いている。

何度も書くが、毎年桜を見るとあと何回桜を見ることができるのだろう、と思う。
毎年のことだが、なぜか桜を見ると、もののあわれを感じるのだろう。

長いこと咲いている花もあるのに、桜はなぜあんなに短時間で散ってしまうのだろうか。

散り急ぐという言葉は桜のためにある。

もしも遺伝子が解析され、桜の木を改良して、花が長持ちするようになったとしたら、どうだろうか。
日本人はそれを認めるだろうか。

もちろん、桜とは呼ばないだろう。

桜はあのはかなさが命なのだ。

今年ももう散るときが来る。

桜のころは短い。





| | 考えたこと | 02:20 | comments(0) | trackbacks(0) |