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2011.04.16 Saturday
被災地の桜
今朝のニュースで、被災地の様子が映っていた。
津波のせいで瓦礫の山だったが、そこに桜の木が一本あった。 津波に引きずられて、地表から抜けかかっていたが、まだ根は残っている。 しかし、斜めに傾いて、ほとんど倒れかかっていた。 おそらく、瓦礫を片付けるときに、一緒に抜かれるのだろう。 しかし、その桜に10輪ほどの花が咲いていた。 それを見て、勇気づけられると被災地の人は言う。 たった10輪ほどの桜だが、おそらく最期の花を咲かせている。 桜に精神があるとは思えないのは、ぼくが人間だからか。 植物は動かない。 だからといって、意思がないとは限らないのだが…。 驚くほど精巧なメカニズムで成長する。 胞子から裸子植物、被子植物と進化してきた。 光合成でできた糖分を蜜にして、昆虫に運ばせる、という戦略をとってきた。 そこに、自分たちのテリトリーを広げようという意思があるといえば、ある。 それは、神の意思かもしれない。 その、神の意思で桜が咲く。 春は被災地であろうが、なかろうが、平等にやってくる。 そして桜は咲くのだろう。 |
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