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2009.04.24 Friday
Ladies and gentlemen
英語でオープニングの決まり文句は、Ladies and gentlemen。
お集まりの紳士淑女のみなさん…という意味だ。 これがなぜ紳士淑女なのか。 おかしいと思いませんか。 英語の語順は、淑女紳士なのに、普通は紳士淑女という。 これは、明治時代の名残なのだろうか。 明らかに、順序が逆転している。 女性に参政権がなく、男性が強かった時代。(本当の事はわからないが…) 今までLadies and gentlemenを、紳士淑女と訳していて、おかしいと思わないといけない。 でも、淑女紳士と訳したら、バツをつけられそうな気もする。 そんなに深い意味はない、という人もいる。 単にGentlemen and ladiesとは言いにくいだけ、ということらしい。 まあ、確かに逆は言いにくいような気がする。 でも、耳になじんでないだけで、どっちでもいいような気もするけど…。 紳士、淑女という言葉は、元々の日本語になかった言葉ではないか。 英語が先にあって、その訳語としてできた。 もしそうなら、やっぱり意図的に紳士が先、という事になったんだろう。 こういうちょっとした訳語に、文化は表れるのだと思う。 そして、それは気づきにくいものだ。 ぼくも長いこと紳士淑女と訳していて、何の疑いもなかった。 こういうところに、すっと気づく人になりたい。 それが、語学のセンスなのかもしれないなあ。 |
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