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2024.04.19 Friday
減った本屋
昔はよく本屋に行った。
高校時代は学校の帰りに、書店に寄って帰った。 時々文庫本を見て、気になるものを見つけた。 大学のときは下宿から実家に帰るときに本屋に寄った。 会社に入ってからは、会社の帰りに寄って帰った。 実家から出てからは、近所のモールの本屋によく行った。 本屋徘徊という記事も書いたことがある。 当時はもうアマゾンがあったが、まだまだ本屋が元気だった。 でも、だんだんとアマゾンで買うことが増えて、街の本屋はなくなっていった。 行きつけの本屋も潰れた。 この10年間で764社の書店が潰れたらしい。 当然、減った店舗の数はもっと多い。 この数年で家の近所の本屋も2軒潰れた。 残っているのは、モールの中のチェーン店だけだ。 文房具の売り場も併設して、苦しい中経営しているのだろう。 通勤の通り道にあった商店街の本屋もこないだ潰れた。 代わりに整骨院ができた。 この調子でなくなっていくと、街の本屋はなくなる。 経産省はそれを食い止めるために補助金を出すようだが、効くだろうか。 たしかに、本屋をウロウロして本との出会いを楽しむ、ということを知っている世代はどんどんいなくなる。 近所の本屋に行っていた時は、だいたいどの分野の本がどこにあるか、わかっていた。 講談社学術文庫など、あの本屋に行ってなかったら、1冊も買ってないと思う。 全く興味がなかった本を手にとって買うという楽しみ。 それがなくなるのは残念だ。 でも、それをなくしたのは、結局ぼくらなのだから、なんとも言えない…。 |
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