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2023.01.27 Friday
高齢者の犯罪
高齢の女性の万引き犯が増えているとのこと。
2019年に万引きで摘発された65歳以上の女性は全国で約1万人。 刑法犯で摘発された全人員の5%以上を占め、女性高齢者の75.6%。 再犯の多さも問題になっているという。 30年間で3回逮捕され、1年8ヶ月の懲役刑も経験し、自立支援のグループホームで更生を目指していた65歳の女性が、約1万円の靴を購入して、直後にスーパーで食品を万引きして捕まったりしている。 動機は普段より少し高いものを買ったので、埋め合わせをしたかった、ということだ。 実父も夫も警察官。 厳しい父や夫から家計を任され、追い詰められたという。 必ずしも貧困でないにも関わらず、生活が苦しいと感じている人や、自分の不遇を店や社会に転嫁して正当化している人などの特徴があるらしい。 自分も高齢者になってみると、気持ちはわからないでもない。 でも、相対的には今の高齢者は恵まれているのだ。 若い人たちから膨大な社会保障費をもらっている。 本当に気の毒なのは、若い現役世代だ。 そういう認識を持てば、文句など言っていられない。 同年代と比べたい気持ちはわかるが、高度成長時代にインフラはよくなったとはいえ、若い人たちはもっと苦しい。 その世代間不公平を少しでも意識すれば、世の中はだいぶ変わると思う。 しかし、政治家も役人も。明らかに高度成長期に作られた仕組みがもう機能不全に陥っていることをわかっているのに何も言わない。 以前は若者11人で老人1人を支えていたのに、今は3人で1人を支えているのだ。 おまけに、60歳前後だった寿命が今や80代。 健康寿命を超えて生きるようになった。 公平に負担をするためには、消費税を20%程度に上げるしかないのだ。 それは欧州の国々のやっていることを見ればわかる。 そんな明白なことに政治家は目を背けている。 これほど若い人たちに厳しい先進国はない。 政治家が政治屋になってしまった。 票ほしさに、わかりきった問題点を議論しようともしない。 一体いつからこんな国になったのだろう。 |
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