考えたこと2

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60歳で充分
今日20歳の学生と話していたら、人生100年というが、60歳で充分と言っていた。
まだまだ若いから、100歳まで生きなくてもいい、と思うのだろうか。
それとも、あと40年生きたら充分と本気で思うのだろうか。

「君らの時代は、定年などなくなり、働ける間は働けという時代になるだろう」というと「えー」というリアクション。
何で今の人は定年できるのに、自分たちはできないのか、ということだ。
就活を控えて、気持ちがナーバスになっているからそう思うのかもしれない。

ぼくらから見たら、長く働けてラッキーだと思う。
もちろん、そうでないと思う人もいるだろうが…。

でも、今の年金や医療制度は維持できない。
貰う人がどんどん増えて、払う人が減るからだ。
厚労省の資料によると厚生年金に関しては、75歳以上は平均で払った額の6倍程度もらえるが、若い人は2倍程度。
一方で、2005年生まれの0才児が取られる額は8000万円という計算。

世代間不公平が大きすぎる。
それでも、貰えるほうが人数が多いから、民主主義ではどうしようもない。
そのために、ちゃんと考えることができる政治家を選出し、その人たちが考えるべきなのだが、結局票が多い方におもねってしまう。
政治家の質なのだろうか。
それとも、民主主義の限界なのだろうか。

ぼくらは戦後の民主主義教育で、民主主義の仕組みは良いものだと教えられた。
実際に80年代に社会主義の国々が破綻してからは、一層民主主義がいい、と思ってきた。
フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」だ。

若い人たちが、60歳で充分などというのは、将来に希望がないからだろう。
それは今の世の中がそう思わせているからだ。

それは取りも直さず、民主主義が良くないということだと思う。
シニア・デモクラシーを何とかしないといけない。

若者が、早く死にたい、と思うような社会はロクなものではない。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 19:37 | comments(0) | trackbacks(0) |