考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< May 2010 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
ちょっこし
朝ドラで使われる、島根県の方言。
「ちょっぴり」「ちょっと」という意味の「ちょっこし」という言葉をよく使う。

これが何とも言えず、暖かいというか、ゆっくりした感じが出ている。

「ちょっと行ってきます」というのを、「ちょっこし行ってきます」というだけで、だいぶニュアンスが変わる。
言っている本人にとっては、ちょっと、という意味なのだが、響きが違うのだ。
こういうのを聞くと、方言は残してほしいなあ、と思う。

「だんだん」もよくドラマの中で聞くが、これは本来「重ねがさね」という意味。
「だんだん ありがとう」という言葉の後半が省略されて、「だんだん」が「ありがとう」という意味になったと聞く。
こういう言葉がたくさんあるんだろう。

関西にもそんな方言があるが、話している本人は気づいていない。

東京にも、きっとそんな方言があるのだろう。

そういえば、同期入社の東京出身者が何かの時に、「おっかない」と言っていた。
「恐い」、ということを「おっかない」という。
これは東京弁なのか…。

標準語が浸透し、日本中どこでも言葉が通じるようになった。
これで得られた効率化の利益は、はかりしれないと思う。
明治政府の英断だろう。

しかし、その一方で方言がなくなっていく。
2世代離れると、もう言葉が通じないという事もあるだろう。

仕事で宮崎の都城市に通ったことがあるが、そこでは本気で方言を話されると、まったくわからなかった。
宮崎から見て地方から来た人には、方言が通じないというのは、本当だ。
それが、どれくらい若い世代に伝わっているのか。

「ちょっこし」はいい響きだ。

こういう言葉は残してほしいなあ。



| | 考えたこと | 20:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
フリーの意味
坂本龍一がジャズの解説番組をやっていた。

それによると、モード奏法からフリージャズに行ったとのこと。(モード奏法がなにかはわからないが…)
マイルス・デイビスから、オーネット・コールマンそしてジョン・コルトレーンという流れだそうだ。

サックスやトランペットがメイン。
音色や奏法が鍵盤では出せない音。
ひずんだ音やヘンな倍音を使った音楽。
リズムやビートも一人ずつ違う。
それがフリージャズ。

フリーという言葉の意味は何か?とブラスバンドの高校生に問う。
「何をやってもいい」「自由」という返事だった。

そこで山下洋輔が「自由」だけれども、そこには責任がある、という。
フリージャズも、自由であるがゆえに、責任を持たないとイケナイ。
一人でやるのではなく、メンバーがいる。
音楽の会話が成り立つように演奏するのだろう。

「演奏が終わると、音楽はどこかへ消え去ってしまう。そして二度と戻ってこない。」

フリージャズはわからない、と思っていたが、今日の番組を見て何となくわかった。

もちろん、自分ではできない。

フリージャズは何をやってもいいということは、やろうとなると、何でもできるという意味であり、最高のプレイヤーでなければできないのだ。



| | 考えたこと | 01:07 | comments(0) | trackbacks(0) |