考えたこと2

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ごみ箱を空にする
パソコン用語というものがある。

モデムやLAN、メモリ、CPU、ハードディスク、マウス、ポインタ、カーソル、ドラッグ、ドロップ、クリック…。
わかる人にはわかるが、わからない人にはわからない。
ぼくはパソコンが好きだし、少しは中味もわかるから別に困らないが、本当に困る人には困るだろうなあと思う。

いろんな笑い話がある。

「メモリはどれくらいですか?」
「目盛りというのは、どこの目盛りですか?」

笑い事ではない。

何にせよ、新しいものが生まれたら、新しい言葉が生まれる。
新しい概念や装置を名付けないといけない。
そうしないと不便だからだ。
そして、それが流通しはじめると、最初はオタッキ−な人が覚える。
なんか、気持ち悪いなあ…、と回りは見る。
わけのわからない言葉を話し、悦に入っている。

でも、パソコンのようにこれだけ普及してしまうと、もうそれは市民権を得る。
オタクだけではない。
そのさかいめを越えたのだ。
だれもがその言葉を使わないといけなくなる。

その点、携帯電話はまだマシだろう。
あまりにも早く普及したので、こなれた言葉が使われている。
着うたとか、着メロ、マナーモード、バイブ…、電話として使う分にはそんなにややこしくない。
ボタンもちゃんとわかるような絵がついている。

市民権を得たパソコンは、今や86%の世帯普及率だという。

それでも、気の毒だが、わからない人にはわからない言葉がある。
メモリとハードディスクはどう違うの?
ウィンドウズはアプリケーションかOSか?
デスクトップとはどこのこと…?

こんなの、わからなくて当たり前なのだが、86%の力だろうなあ。
何となく知らない方が悪いような風潮になっている。
ぼちぼち、世間の理解度が上がっていく。本当に遅々たる歩みだが…。

ごみ箱というアイコンがある。

デスクトップの上にあって、それらしいアイコンである。
唯一、誰でもがわかるアイコンだ。
そこにファイルを引っ張っていって捨てると、ごみ箱が一杯になったような絵になる。
じつは捨てていない。
「ごみ箱を空にする」という指令を発しない限り、残っているのだ。

これはよくできた仕組みだと思う。

時々、思い出したように、「ごみ箱を空にする」を実行する。
そうすると、もうサヨナラである。
一般的には、二度と戻ってこない。(色々取り返すソフトは出ているが…)

生活の中にあったらいい、と思うのはこの「ごみ箱を空にする」である。
イヤなこと、面白くないこと、つらいこと…、そういうことを「ごみ箱を空にする」ように簡単に忘れられたら楽だろうなあ。

でも人生はパソコンのデスクトップのように簡単ではない。

ま、それがまた面白いところでもある。




| | 考えたこと | 22:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
ユーミンも…
NHKのSongsという番組で松任谷由実が出ていた。

ぼくらはリアルタイムでユーミンの音楽を聞いてきた。

彼女が19歳、まだ荒井由美の時代に作った、「瞳をとじて」という曲がある。
この曲は、ある島の分校の生徒が、分校の校歌を作ってほしいと深夜放送に手紙を書いたのがきっかけでできた曲。

この島では、今でも高校を卒業して島を出て行く人を、この曲で送るという。

今のユーミンは、曲作りのために長野県の立科に行くという。
そこで、中学の美術部が写生をしているところに偶然立ち会い、仲良くなったとのこと。
そういえば、ユーミンは多摩美大出身だった。
自分も絵を描いていた時のことを思い出したのだ。

それがきっかけで、中学校の卒業式でユーミンの卒業写真を歌うことになり、そこにユーミンが参加する。
リハーサルにこっそり行って、中学生みんなが歌っているところを見る。
中学生の歌声に、自分も熱くなった…のだと思う。
一緒に卒業写真を歌い、そして本番。

ユーミンが卒業証書授与式に出席し、ゲストとして言葉を述べる。

自分は子どもがいないので、こんな場面に立ち会うとは思わなかった…。

そういって、「おめでとうございます」という。

ぼくらよりも年上のユーミンだが、そんな年齢に見えない。
でも、もう50歳は越えている。
中学生の子どもがいてもおかしくない年齢。

40代は自分で働く時期で、50代はそれを後輩に伝える時期だという。

Songsを見て、そんなことを思い出した。

最新アルバムのタイトルが「そしてもう一度夢見るだろう」。

買ってみようかな…。



| | 音楽 | 00:18 | comments(0) | trackbacks(0) |