考えたこと2

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夏は来ぬ
今日は大阪に出張で、外を歩き回ったが、すごく暑かった。
アスファルトの路面付近は40度を超えているだろう。

方向オンチなので、インターネットで出した地図を見ながら、ガソリンスタンドや地元の店のおばちゃん、通行している人などに聞きながらウロウロした。
ネクタイして、上着を持って歩いていると、脱水症状になりそうだ。
早めに着いて、あまりの暑さに喫茶店に入ったら、アイスコーヒーが250円だった。さすが大阪。

ということで、もう夏だ。
夏は来ぬ…。夏が来てしまった。

「夏は来ぬ」という歌、もう若い人は知らないし、「夏は来ぬ」と言っても「夏は絹」と思うんだろうか…。
たしかに、シルクのパジャマは涼しいし、シルクのシーツもひんやりして気持ちがいい。
しかし、「絹」は「来ぬ」なのだ。

うちの子らを見ていると、履修漏れなどもあるのかもしれないが、文語体があまり通じない。
古文は習っているのだが…。

まだ、ぼくらの小さい頃は文語体が聞けた。
「天気晴朗なれども波高し」とか、「学んで時にこれを習う。また楽しからずや」とか、「ウサギ追いし彼の山」とか、「故郷は遠きにありて思うもの」とか…。
俳句や漢文もあったし、昔の小学唱歌もあった。祖母が口ずさんでいた歌(軍歌もあった)にも文語が出てきた。
今の子どもたちは、ウサギが美味しいと思うんだろう。(ぼくらも、そう思ったが)

戦前までは使っていたのだから、100年も経っていない。
それでも、もう通じなくなってきている。

そして、「ヤバイ」とか「微妙」とかいう言葉は、逆に若い人の使っている意味が通じなくなってきている。

日本語は柔軟な言葉だと思うが、変化が激しくなってきたのではないか。

「我思う。ゆえに我あり。」
「遠き山に日は落ちて 星は空をちりばめぬ」
「友あり。遠方より来たる」
「今こそわかれめ いざさらば」

そんなに難しい文語体ではないが、何となくきっぱりしていて気持ちがいい。

それにしても、「夏は来ぬ」だ。暑いというより熱いという感じ。

みなさん、夏バテには気をつけて下さい。





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