考えたこと2

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バブルの時代
バブルの時代というのは1986年から1991年あたりを言うらしい。

この時代は世間に金が溢れた。
土地が馬鹿みたいに値上がりし、そこに銀行が先を争ってお金を突っ込んだ。
正確には銀行が突っ込んだのではなく、突っ込もうとする輩に融資したのだが…。

世間はそうだったが、ぼくのいた会社では金が溢れたりはしなかった。
少なくとも社員には回ってこなかった。
会社は、流行りのコーポレート・アイデンティティというのを、コンサルを入れてやったり、相次いで海外の会社を買収したりしていた。
やっぱり日本にお金が溢れていたんだろう。

娘が証券会社に入ったという人が、そのボーナスの額を聞いて驚いていた。
まじめにメーカーで働いているのがバカバカしい、という感想だった。

銀行や証券会社は馬鹿みたいに儲かり、文系だけでは足りず、理系の学生もたくさん入っていた。
この時にシーマやセルシオが発売され、金融系のサラリーマンが乗っていた。
600万、700万というクルマに乗れた時代。今なら考えられない。
山一證券と北海道拓銀が潰れたが、その他は救われた。
名前は変わったり、合併したりしたが…。

ゴルフの会員権の値上がりもすごかった。
こんなところでゴルフをするのか、というようなところにもゴルフ場ができて、売り出しとなると高値がついた。
まだできていないゴルフ場まで、会員権を売っていた。
もちろん、そんなゴルフ場は後日不良債権となって、処分されたのだが…。

日本中が喧騒の中で踊っていた。
六本木のマハラジャというような店で、文字通り毎夜踊っている人もいた。

バブルの元はアメリカの要求だったかもしれないが、資本を回転させ、再生産するところに投資をせず、銀行の役割を忘れた所業だったと思う。
大蔵省が主導で銀行や証券会社が踊った。
この時、金融でムチャをした人たちが何一つ責任を取らず、結果的には税金を投入して国が後始末をした。
このことが日本人がマジメで、勤勉だ、という常識を変えたと思う。

ここから失われた20年が始まった。
それまでかろうじて3%台の成長を保っていたが、低成長、マイナス成長の時代に入った。

その影響は経済的なものより大きいと思う。

これがバブルの時代。




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