考えたこと2

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スプリンターネット
日経にスプリンターネットという言葉が出ていた。
これは「インターネットの分断」という意味だ。
記事には、

「世界を1つにつなぐネットは国家のエゴに縛られ、国際社会を揺らす。米国1強のサイバー空間の秩序も崩れ、データエコノミーの勢力図が一変する。豊かさとイノベーションを育む土壌を守れるか。データの世紀は試練に向き合う。」

と書いてあった。

今や中国が世界一のデーター超大国らしい。
2019年のデーターでは、中国には世界をめぐるデーターの23%が集中し、2位のアメリカは12%。
すでに、データのやり取りではアメリカの2倍の情報量を手にしている。

今や人口というより、データー量が経済競争力に影響するという。
AIやITの開発で優位に立てるからだ。

アメリカとのデーターのやり取りは減っている。
2001年には越境データーの45%がアメリカとのやり取りだったが、今はアメリカの規制によって25%まで下がった。
その分、アジアとのやり取りが増えているらしい。

中国政府もその有用性に気づいて、IT産業への統制を強めている。
AI研究に必要な引用論文の回数上位1割のトップ論文中、中国のシェアは20年前は5%未満だったが、今は26.5%になり、1位のアメリカに迫っているとのこと。
これもデーター量が物を言うのだろう。

日本はここでも劣勢。
国をまたいで利用されるデーターは伸び悩んでいて、主要11カ国・地域で最下位。
シンガポールやベトナムの伸びが大きくなっている。
原因は日本のIT企業は国内での展開で留まっていることだという。

中途半端に人口が多く、国内需要で食っていけるからかもしれない。

越境データーが増えた国はいずれも巨大IT企業が育っている。
日本のITスタートアップは、日本国内でとどまり、世界規模にはなっていない。

そういう危機感もあって、デジタル庁を新設し、社会のデジタル化を進めようという状況。

マイナンバーは浸透しないし、個人情報保護法はデーター活用については厳しすぎると思う。

何とかならないのかなあ。




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