考えたこと2

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大学の情報公開
今の大学は法令で情報公開をしないといけないことになっている。
以前、その情報公開が不十分だという記事があった。
桜美林大学の教授が書いていて、大学と産業界の食い違いについて述べている。

「産業界はしばしば、今の大学は産業界のニーズに合った人材を育成していないと批判する。だが、大学側からすると、産業界の求める人材像は特定の分野・職業を除いて抽象的かつ明確ではなく、わかりにくいとの不満が強い。特に人文社会系の学生に対してその感が強い。」

ということだ。

産業界の求める人材像が抽象的だったり、大学側の説明責任も十分果たせていないということで、最後は「最後に、情報を公開するには大学が一方的に情報を発信するだけではなく、社会と大学の対話による相互理解が必要であることを強調したい。わかってもらえないのは危険だが、わかってもらっていると思い込むのも危険なのだ。」と締めくくっている。

問題提起しただけで、解決策がないという大学教授らしい記事だった。

日経の毎週月曜日の朝刊の教育のページにはこの手のものが載ることが多いが、最近はあまり読む気にならない。
大学の手前味噌な意見が多いからだ。
内部にいたぼくはそう思う。

今の一番の問題は、小中学校の教育が破綻していること。
大学入試を見ていればよくわかる。
何度も書くが、割合は小学校で習うもの。
それが就職試験に出てわからない学生がたくさんいる。

勤めていた大学のネィティブの講師が、ここの大学生はアフリカにアラビアがあると言ってるぞ、という指摘を受けたこともある。
それを習うのは世界地理。
中学でも、高校でも習うのだ。

ぼくは、大学が社会に向けて発信すべきことの第一は、小中高までの教育がちゃんと行われていない、ということだと思う。
それがちゃんとしていたら、もっと大学は大学らしいことができるはず。

「学問の自由」を言うのなら、文科省に忖度するのは辞めて、もっと18歳の学力を問題にするべきなのだ。

それを本当に知っているのは大学しかいないのだから。




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