考えたこと2

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アカウント凍結
トランプ元大統領がツイッターにアカウントを凍結された。
議事堂に入ろうとするデモ隊に対する言動が原因とされている。
それについて、Twitter社のCEOが、この判断は正しかっただろうか、ということでツイートをしている。
続いて、FacebookなどのSNSもアカウントを凍結し、行き場を失ったトランプ支持者がParlerというところに流れたが、ここもアマゾンがクラウドを停止して使えなくなった。
これは国会議事堂のデモを扇動したということで、仕方なかったということだろう。

ぼくはトランプ氏をフォローしていたわけではない。
でも、毎日のニュースで流されるトランプ氏のツイートがアメリカの動きを表していたし、理不尽なこともたくさんあったと思うが、逆にこういう人が大統領になるというアメリカの現実問題も感じていた。
一般的に言われるような「ポリコレ疲れ」とか、行き過ぎたマイノリティ優先に白人の人たちが怒っているということもあったのだろう。

そういう理由を聞くと、なるほどなあ、と思う。
所詮、外国の大統領だ。
日本に最も影響が大きな国ではあるが、ぼくらには選ぶ権利もないし、とやかくいう筋合いもない。

ただ、日本のマスコミに、概してトランプ氏の言動に批判的な空気は感じていた。
それは今回の大統領選挙でも感じた。
ネットではトランプ支持者もたくさんいて、それらの人たちの声も出ていたが、ほとんど日本のマスコミでは紹介されなかった。
なぜ日本のマスコミがとやかく言うのか、意味がわからない。

まあ、トランプ氏自体が既存のマスコミに対してバカにしたような態度をとったりしていたから、アメリカのメディアも同じだったが…。
日本のマスコミがそれに付き合うのも、どうかと思う。

トランプ氏のツイートが流れなくなった世界は平穏になったと思う。
それとともに、こういうITの企業の力に依存する民主主義というのはどうなんだろうとも思う。
特に、トランプ氏が始めた政治手法だが、それがスタンダードになってしまうと、なんとなく恐ろしい。

彼は既存のメディアのフィルターを通さないことで、支持者を獲得してきたのだと思う。
本音をストレートに伝えたという感じ。
それが新鮮でもあった。

ツイッターのCEOはこう言っている。

「インターネットと世界規模の公共の会話は、人類の共通の理解と地球の平和構築のための最善かつ最適な方法だと信じている。だが、現在はそうなっていないことも認識している。われわれは今回学んだことに基づいて、改善していく必要がある」

「Twitterでアカウントを凍結することには重大な影響が伴う。アカウント凍結は、健全な会話を促進するためにならず、これはわれわれの失敗だと感じる。アカウント凍結は、公共の会話を分断し、われわれを分断する。説明や学びの可能性を制限することにもなる。個人や1営利企業が世界的な公共の会話に権力を持つ前例を作る危険性もある」

そのとおりだと思う。

未だに3割のアメリカ国民は、選挙で不正が行われたと思っているという。
確かに郵便による投票は不正が行われやすいということは確かだ。

アメリカの政治がどうこれに対応していくのか。
フェイクニュースにあふれる世の中で、どう事実を伝えていくのか。

これは民主主義の試練だと思う。


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