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2014.08.20 Wednesday
高校野球
高校野球もちょっと見ない間にだいぶ雰囲気が変わった気がする。
聞いたことがない学校が増えたのはこないだ書いたが、学校名の宣伝に野球を使うという学校法人が増えたのは大きな変化だ。 それは、県外枠が事実上撤廃されたことで、野球留学が増えたこともあるだろう。 比較的簡単に強くする方法があるから、お金さえあれば何とかなる、ということだ。 これは地域差を縮めるということでは役に立っている。 しかし、○○県の代表校だが、内実はほとんど出身者がいない、という例もある。 でも、東北や北陸、北海道が強くなった要因の一つはそれもあるだろう。 解説者は一切言わないが…。 もちろん、雪が降っても練習できる設備ができたのもある。 もう一つは、学校の宣伝のためにやっているために、選手を酷使するという面があるということ。 これは主にピッチャーだ。 選手としての寿命を考えた指導は、とにかく勝つことを使命とする監督にはやりにくい。 勝たないとクビになるからだ。 だから、いいピッチャーは投げすぎて肩や肘を壊してしまう。 産経新聞によると、現レンジャーズのダルビッシュ投手はツイッターで提案したと書いてあった。 記事によると、 「今春の選抜高校野球大会でも、準優勝した済美高校(愛媛)のエースが5試合で772球も投げたことをめぐり、球数制限導入などの改革論が沸騰。米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュ有投手は4月2日、自身のツイッターで球数制限や球場変更などを提案したが、「ただ壁は歴史」と改革の難しさを漏らした。」 たしかに、規則で球数を制限したり、甲子園をやめてドーム球場に変えれば、夏の大会はだいぶ改善されるだろう。 予選でも、選手や応援の生徒が熱中症で病院に搬送されるという例がたくさんあるらしく、開催自体の時期をずらす、という案もあるが、授業との関係で難しいと思う。 ナイター設備がないと、予選の時間を遅くすることもできないし、この時期にやるというムリが出てきた。 第一、こんなに暑くなるとは思っていなかったからなあ。 それに、選手の酷使も大リーグあたりでも指摘されているから、ピッチャーなら直接アメリカという道もある。 そういえば、マイナーリーグに行った人も何人かいた。 いずれにせよ、高校野球はもう曲がり角に来ているような気がする。 と思っていたら、今年の夏の大会に出た高校で、おにぎりを2万個握ったという女子マネージャーの話があるらしい。 昔なら、美談になるところだが、2年間で2万個はちょっと多い。 この手の話が増えている。 今の日本の夏は、屋外でスポーツをやる気温ではない。 春だけでいいのではないか。 |
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