考えたこと2

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知識がないことは「ぶっ飛んでいる」ことではない
貸家というのを英語で書くと、"For rent"となる。
東京には、そんな張り紙の出たマンションや貸家があるらしい。

ある漫才師が、相方が「ぶっ飛んでいる」という事を言うのに、「彼はFor rentという張り紙が多いのを見て、そういう不動産会社があって、たくさんのところに貸しているのだと思っていた」という事例を挙げた。
なぜそれが「ぶっ飛んでいる」ことになるのだろうか。
「ぶっ飛んでいる」という言葉にはどういう意味があるのだろうか。

「ぶっ飛んでいる」という言葉には、「常軌を逸している」というような意味があると思う。
芸人として、ある種必要なものだ。
常識人でない部分が、面白さや危なさを引き出す。
人と違った見方になるのも、そういう要素があるからだろう。
そういう意味で「ぶっ飛んでいる」という言葉は使われるのだと思う。

しかし、今日の漫才師の言った言葉はそういう意味ではない。
単に”For rent”の意味を知らなかっただけだ。
どちらかというと、彼はこんなことも知らなかった、という意味だ。
それのどこが「ぶっ飛んでいる」のだろうか。

このエピソードを話して、彼は英語が苦手だ、というのならわかる。
しかし、「ぶっ飛んでいる」エピソードというなら、間違いだ。
知識がないことを「ぶっ飛んでいる」と言ってはいけない。
まるで知識がないことを誇っているようになる。
引退した島田紳助がやっていたおバカ番組の影響だろう。

このエピソードを聞いた方も、笑いながら「そうなんですか」と言っていた。
このリアクションもわからない。
まともな人なら、相方は英語がわからないんですね、というだろう。
最近はテレビに出る人がマトモでなくなったのだ。

日本語がわからない外国人の話ならわかる。
「月極駐車場」という張り紙がたくさんあるのを見て、「月極」という会社はたくさん駐車場を持っているのだ、と思っていたら、それは「つきぎめ」と読む言葉で、単に月払いの駐車場という意味だった、ということをエッセイに書いていた外国人がいた。なるほどと思う。
日本にはゲッキョクという、駐車場を運営する大会社があるのだ、という話。

これなら上質のユーモアだと思う。

しかし、その前のぶっ飛んだ話は笑えない。
しかも、これがNHK。

受信料を返せと言いたくなる。



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