考えたこと2

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誰だってズルしたい!
誰だってズルしたい! 東海林さだお 文春文庫

これも中古で買った。
2004年の発行。
一連のおもしろエッセイ集。

表題は「世の中はズルの壁でできている」というエッセイから。
今回もいろんなことが書いてある。
ズルだけ見ても「世の中はズルの壁でできている」「セコズル、オバズルが幅をきかす」「あの☓☓ズルを摘発せよ!」と3つある。
それ以外にも、「地球滅亡の前夜に「最後の晩餐」」などなかなか含蓄の深いテーマもある。

この東海林さだおという人、マンガを書き始めると同時にエッセイも書き始めたらしい。

まあ、どうでもいいことを書いている(と言っている)のだが、あるとき、「週刊朝日」の「あれも食いたい これも食いたい」という連載で、味付海苔にお醤油つけてご飯を巻いて食べるとき、お醤油をつつけたほうをご飯側にするか、表側にするかという話を書いたとのこと。
そうしたら、名古屋の六十九歳のおじいさんから、「何でそんなどうでもいいことを書くんだ。もっと天下国家のことを考えろ」というハガキが来たらしい。

怒りでボールペンの字がハガキにめり込んで溝になっていたとのこと。

こんな事をまた書くと、よけいに怒られると思うのだが、連載ではなく文庫本なのでそういう人は買わないということか。

たしかに、書いてあることは天下国家に影響することではない。

でも、そういう「くだらないこと」を書く人も必要だと思う。

「くだらないこと」があるからこそ、天下国家を論じる人が生きていけるのだろう。

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