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2014.02.10 Monday
VAIOの売却
ソニーがVAIO事業を売却するとのこと。
そういう時代になったということだろう。 当初はパソコンの中でも、VAIOは差別化されて、動画やオーディオなどに重点を置いたもの、というイメージで売っていた。 今これを打っているのもVAIOだ。 当初はVAIOは値段が高い設定で、アップルのMACのようなイメージがあった。 しょせんWindowsのパソコンであり、他との差別化はソニー製のソフトと、デジカメやハンディカム、ウォークマンとの連携というところだった。 当初はノートパソコンが紫色だったりして、見た目も差別化していたが、そのうちどこのメーカーもカラーバリエーションを持たせるようになったし、逆に量を売ろうとすると差別化でコスト高になるのがシンドくなったのだろう。 結局日本の家電メーカーで量産パソコンをやっているのは、東芝と富士通だけになった。 NECはレノボ(中国)と提携して、実質的にはレノボがやっているし、パナソニックは利益率の高いノートパソコンだけを狙ってやっている。 実際、今後はタブレットやスマホが増えていくのだろう。 しかし、それらの製品もいずれはパソコンの運命をたどっていく。 だいたいの製品は最初は嗜好品であって、値段が高くても、欲しい人が買う。 だんだん普及してくると、それがコモディティ化する。つまり、一般的な消費財になる、ということだ。 そうなると、性能よりも値段が決め手になってくる。 そして、値段があるポイントを切って下がると、品質やアフターサービスはあまり云々されなくなる。 特にパソコンはインターネットの普及とともに、90年代から爆発的に普及した。 コモディティ化が加速したのだ。 今やいろんなサービスや商品がインターネットの存在を前提に作られている。 そして今、パソコンは一般消費財になってきたところだろう。 テレビのように、1人1台の時代が来ている。 それでも、まだまだ性能は大事だ。 インターネットの情報量はどんどん大きくなっている。 でも、性能と価格を高いところでバランスするためには、量を作ることが求められる。 そうなると、世界レベルでやっているところが強い。 台湾、中国やアメリカのメーカーが勝つ。 スマホと同じく、日本のメーカーはそういうオペレーションができなかった。 きっと、どうしても「いいもの」を作ろうとしてしまうのだろう。 日本はこれからどうなるのか。 先は難しい。 |
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