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2010.02.23 Tuesday
ネットブック
ちょっと前から非常に安いノート型パソコンが出てきている。
それらを総称して、ネットブックという。 これらの製品は安価なCPUを使っており、少し機能は落ちるが、インターネットにつなぐ程度なら問題ない、ということからそう呼ばれている。 だいたい、4万から6万くらいで販売しており、軽量で持ち運びできる。 ネットブックの販売当初は台湾製だけで、日本のメーカーは様子見だった。 それまでの半額程度で売り出したのだから、ビックリする。 処理機能が低いので、一度にできる仕事が少ないことと、値段が安すぎる事が原因。 しかし、あっという間にネットブックが浸透し、日本のメーカーも売らざるを得なくなった。 インターネットが使えれば、それでOKというユーザーが多いということだ。 実際、自分が家で使っているパソコンの使い方をふり返っても、圧倒的にインターネットの利用が多い。 どんどんインターネットが世の中を変えていくのがわかる。 電話、メール、テレビ電話、通販、ネットバンキング、証券取引…。 直接インターネットをユーザーが使うことで、実現しているものだけでも、たくさんある。 しかも、無料であったり、値段が安いものが増えている。 昔のことわざで「タダほど高いものはない」というのがあったが、今は「タダほど恐いものはない」という感じ。 ユーザーにとっては別に恐くも何ともないのだが、従来そのサービスをやっていたところにとっては、恐怖だろう。 それに加えて、直接ユーザーが見えない部分でもインターネットは利用されている。 POSシステムも、インターネットがないとできないし、宅急便も使っている。 政府の公報なども、誰でもすぐに見られるようになった。 今、強力なコンピューターウィルスを使って、静かなサイバーテロをやったら、本当に大変だろう。 それほど、生活に密着しはじめている。 数年前、韓国でコンピューターウィルスによって、街の機能が止まった、という事件があった。 タクシーは呼べないし、パトカーは来ないし、券売機は止まるし…、という状況になったとのこと。 当時、韓国の方がインターネットの利用が進んでいたことがよくわかる。 日本は幸いそこまでの被害にはならなかったが、今なら同じようなことが起こるかもしれない。 だから、ネットブックは売れたのだ。 今や、パソコンに望まれているのは、インターネット接続というのが1位だろう。 皮肉なものだ。 どんどんそれ自体の機能を上げてきたコンピューターが、ある日、ネットにつなげればそれでいい、というものになってしまう。 このままいくと、どうなるのだろう。 そのうち、人間も要らなくなって、ネットだけがお化けのように残る地球になるかもしれないなあ。 |
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