考えたこと2

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僕にできることがあれば・・
数年前から、NHKで土曜日の夜にやっていた、ビバリーヒルズ高校白書(後で青春白書になった)を偶然見はじめて、結局最初のシーズンから最終シーズンまで見てしまった。

最後の方は色々と人の出入りがあって、誰がメインなのか分からない状態だったが、途中までは主人公はブランドン・ウォルシュという「すごくイイやつ」だった。
ミネソタの田舎から、ビバリーヒルズに出てきて、高校に入るところから物語は始まっていた。

ブランドンはマジメな好青年。ジャーナリスト志望で、頭が良くて、正義感が強く、時々優柔不断で失敗するが、本当にイイやつだった。こんなヤツが友達にいたらいいんだけどなあ、という人だった。

・・・別に、この番組のことを書こうと思ったのではない。
この、ブランドンが言う決めぜりふがある。
何度となく番組のなかで彼が言った言葉だ。
それを思い出した。

友達が苦況におちいったり、取り返しのつかない状態になったとき、彼はいつもその事実を知るなり、何をおいてもすぐに会いに行き、そして、友達の肩に手を回したり、手を握ったりしながら、こう言う。

「僕にできることがあれば、何でも言ってくれ。」

だいたいの場合は、彼にできることは、なぐさめることくらいしかない。
相手が望んでいない事すらあったと思う。

でも、彼は、必ず言う、「僕にできることがあれば・・・」。

すごい言葉ですよね。「僕にできることがあれば、何でも言ってくれ」

言い直すと、「言ってくれれば、僕にできることなら、何でもしてあげる」ということだ。(当たり前か)
「僕にできないこと」はできない。
でも、それは、しかたないと彼は思っている。
できることなら、何でもしよう・・とまで思っているかどうかはわからないが、何かを望んでくれるなら、精一杯のことはやろう、と思っている。

・・それは、もし僕にできなくても、相手はそれを許して、文句など言わず、感謝してくれる・・・「信じている」という思いがあるからこそ言える。

それと、自分では勝手にしない、あくまでも相手が望むなら僕はやる、という事だ。
相手に任せるのも、友情のかたち、という思い。
ちょっと冷たいやん、と思う人もいるかもしれないが、僕はブランドンのこのセリフが好きだし、それでいいと思う。

そして、本当にブランドンがえらいのは、その一言を言っても、相手の悲しみや苦況がどうなるものでもない、と分かっていても、「僕にできることがあれば・・」と敢えて言う事なんだろう。

番組のなかで、彼がこの言葉をいうたびに、「ええやっちゃなあ・・」と大阪弁で思った。

「僕にできることがあれば、何でも言ってくれ」 なかなか言えません。

まあ、こんな言葉はいう機会がない方がいいんですけどね。
ドラマのなかでは、どうということのないひと言ですが、僕にとってはすごく印象的なセリフでした。

このセリフが言える相手と、言ってくれるような友達がいれば、それは素晴らしい事ですよね。


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