考えたこと2

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脳の能力は無限?
昨日の新聞の全面広告に、速読術が出ていた。
最近よく見ますよね。

一度、NHKの番組だったと思うが、漫才師が速読術を訓練して、実際に早く読むことができるようになった、というのを見た。
その時は、速読をやるためには、目のトレーニングが必要であり、速読技術を習得した人は、本の上に顔を持っていって、目を見開いて、本をじっと見て、すごい早さでページをめくっていっていた。目をレンズにして、本の写真を撮っているようなイメージだったと思う。

書かれている文字を一行ずつ読むのではなく、ページ全体をみて、一気に文字列を読み込む、というような説明だった。

速読者は、すごい顔で本を見ていて、なんか疲れそうな読み方やなあと思ったのだが、漫才師が少し目の訓練をして、かなりの速読ができるようになっているのを見て、ほー、すごいなあと感心したことを覚えている。
あの番組がきっかけになって、速読が広まったのか? あれ以来、宣伝をよく見るようになった。

よく言われていることだが、人間の脳の能力はすごく高くて、今の人間はその数割しか使えていないとのこと。

速読の一つの疑問は、そんなに早く、たくさんの文字を脳が理解できるのか?ということだ。

速読教材の会社のホームページによると、脳の文字処理能力は無限大であるとのこと。
3〜6秒で文庫本1ページ分の文字を読み込んでも、脳は十分理解可能らしい。ほんまかいな。

宣伝のコピーには、確か、10分で文庫本1冊が読めた、というような体験談があった。
そんなに読めたら本代がたくさんいる、と思うが、よく考えたら、10分で読めるのなら、本屋で立ち読みで読めてしまう。
そうだ・・・本屋が自分の本棚になったようなものだ。

しかし、今まで、本屋で目をギョロ目にして、猛スピードでページをめくっている人は見たことがない。やっぱり立ったままでは速読は難しいのかもしれない。

また、集中するから、血圧の高い人には良くないかもしれない。

コンピューターでも、処理をたくさんすると、CPUのチップが発熱し、冷却ファンが回り出すくらいだから、速読していたら脳の血管がやられた、ということもあるのだろうか・・・。(速読関係者の方がいたら、ごめんなさい。)

でも、数時間かけないと読めない本が1時間で読めたとしたら、これはすごい。
本当に脳にそんな能力があるのか・・・興味が出てきた。

速読の教材のホームページにこんな記述があった。

速読を実現するためには、心身共にリラックスしていながら、意識は静かに冴えた状態を保つ必要があります。「読もう」という気持ちが強すぎると、視野が狭くなると同時に理解のスピードが遅くなります。しかしリラックスしすぎると、文字を単に眺めるだけになってしまいます。「読もう」とする集中状態と「文字を受け止めよう」とするリラックス状態、表層意識と潜在意識、そのような「リラックスと集中のバランスをコントロールすること」が、速読術を修得する上で、非常に重要になるのです。
(http://www.srr-lab.com/Tools.htmより)

まるで、宮本武蔵の武道の本のようだ。
無我の境地・・・読もうとするのでもなく、リラックスするわけでもない。その中間点。表層意識と潜在意識のバランス。リラックスと集中のバランスをコントロールする・・。

すごいですね。
速読道とでも言えそうな感じだ。

だんだん、興味がわいてきた。
資料請求をしてみるべきか・・・・。

しかし・・・布団で寝ながら読むのには向いてなさそうだ。
だいいち、布団で横になって読むのに、そんなに早くページがめくれない。

いったん、速読術をマスターしてしまったら、どうなるのだろうか。
早くしか読めないのだろうか。
それとも普通に読むこともできるのだろうか。
普通に読んだら、ゆっくりすぎて、脳がわからなくなったら、ちょっと困る。

速読術そのものでなく、速読術をマスターした人についても、興味が出てきた。
どうなるんだろう???


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