考えたこと2

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留学生
勤務先の学校の1つは、段々と留学生が増えてきた。
2000年代に多かった中国からの留学生は少なく、東南アジアの出身が多い。
中国も豊かになり、時代も変わってきたのだろう。
今や東大の大学院に中国の留学生が多いと聞く。

数少ない中国の留学生に聞いたら、今や小学生の時から、中学、高校も継続して、親から毎日12時間勉強させられると言っていた。
それに比べて日本は楽だという。
科挙の伝統があるのか、中国の教育は厳しい。
公務員になれるのは、1000人に1人だと言っていた。

ベトナム、ネパール、ミャンマーなどの国からの学生が多い。
優秀な学生もいれば、そうでない学生もいる。
母国で日本語を勉強して、日本語能力検定4級や5級で来日し、1,2年日本語専門学校に行って、1級が取れる人もいれば、級がない(検定を受けていない)人もいる。

この国は留学生に何を求めているのだろうと思う。

留学生たちはほぼ全部日本で働きたいというが、1級でないとオフィスワークはできない。
2級で販売や接客の仕事、3級なら介護、製造現場などだ(英語ができれば別)。
4級、5級の人たちは、技能実習生ということになる。
実習生の分野はどんどん増えている。

2008年に出された文科省の「留学生30万人計画」の目標は、

・日本を世界に開かれた国にする
・日本の大学の国際化
・留学生の受入れ体制の整備
・留学生の就労支援
・日本人の海外留学の促進

ということだが、実態は経営が苦しくなった学校法人が、少子化で生き延びるために留学生を入れている、という目的もある。
そのために、いろいろな補助金がある。
日本人の学生には奨学金と称して、金を貸し付けているのだが…。

目的の中に「日本の大学の延命」という項目も作るべきだろう。

本来なら、在学生の何%以上の留学生を入れるのなら、学校側がこういうことをしないといけない、という義務を負わせるべきだと思う。
当然、そんなことをすると、潰れる大学が増えるので、文科省の天下り先が減るから、やらない。
アルバイトの上限時間も見直したほうがいいと思う。

さりとて、そういう学生の就職の手伝いが仕事だから、やっているのだが、難しい。

世の中の矛盾を感じながら、仕事をしている。

ある人がネット上でこんなことを言っている。

「文部科学省が教育の質の低下、学ぼうとする日本人の環境悪化を進めていると言って良いと思います。
教育については文部科学省から切り離して内閣直轄とさせ、文部科学省も旧文部省部分を解体し、
科学技術省として残す方が良いと思います。」

ぼくもそう思う。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) |

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