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2024.04.05 Friday
食料安保
農水省は食料安保と言っているが、一方でこの60年ほどで全国の田畑の面積は3割減った。
役所の無能がよくわかる。 2022年度の食料自給率は過去最低で58%。 高度成長の裏で食料は輸入に頼り、農林水産物の貿易赤字は22年度で12兆円。 減反政策などがダメだったのだろう。 農家は補助金目当ての後ろ向きの仕事になり、そんな仕事に就きたいという若者はいなくなった。 だから、高齢化が進み、どんどん減っていく。 日本の農業生産者1人あたりの付加価値額は1991年からほとんど増えず、他の国にどんどん抜かれている。 一方で、世界の人口は増え、これから食料は争奪戦になるという。 今、農業を強化しないと未来はないと思う。 今までの失敗を取り戻す最後のチャンスだろう。 食料安保というのなら、特に米については国内需要をはるかに上回る量を作り、輸出するべきなのだ。 そうすることで初めて食料の確保が可能になる。 それを国内のみで販売し、減反するという政策で、国内の販売価格を維持するというバカなことをした。 それが結果的に農家保護にはなったかもしれないが、農家のやる気をなくし、農業の未来を縮小した。 Youtubeで日本食を西洋人に食べさせて評価させるという、Momoka Japanというチャンネルがあるが、少しお世辞が入っているとはいえ本当に日本食の評価は高い。 日本のコメは美味しいのだ。 今年農水省は食料・農業・農村基本法を約四半世紀ぶりに改正し、食料安全保障を柱に据える方針らしい。 これが最後のチャンスかもしれない。 農家が減り続けていることに対して、株式会社の参入を広く許可し、休耕している田畑を復活させるなど、農業を輸出産業化をするべきだと思う。 人口は減るが、食べ物は増やし、輸出をする。 そうすることで、輸出相手国も味方につけることができる。 そんなことを考えてほしい。 |
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