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2023.01.25 Wednesday
厚労省の無駄遣い
昨日の新聞の速報では、「コロナワクチン、4月以降も当面無料に 厚労省調整」だそうだ。
一方で、以前書いた医療経済ジャーナリストの森田洋之氏は鹿児島讀賣テレビの番組で、自らの医院の診療報酬を公開して、コロナ前は100万円ちょっとだった報酬が2022年の3月に284万円、12月には355万円にもなったと明らかにした。 12月に実際に診療したコロナクラスターの患者はわずか9人で、うち8人は翌日に熱が下る軽症。 彼自信が「こんなにもらう筋合いはない。そもそも、国民に必要な医療を適正に提供するのが、ぼくらの仕事」だと言っている。 財務省が2022年の11月に公表した社会保障に関する資料によると、医療関係で17兆円の国費が使われている。 内訳は ・緊急包括支援交付金等(病床確保、医療従事者への慰労金など)7.6兆円 ・ワクチンの確保・接種 4.7兆円 ・治療薬の確保 1.3兆円 ・ワクチン・治療薬の開発等 1.3兆円 など 教育費の4兆円に比べて4倍以上。 もう5類に戻すという状況で、まだ使うつもりらしい。 医師会の圧力があったのかどうかはわからないが、これらの国費の無駄遣いはちゃんと検証してほしい。 森田医師はこう語っている。 「現在、新型コロナウイルス感染症を5類に見直す話が進んでいますが、多くの医療関係者が反対しています。それぞれの立場があるとは思いますが、こういう事実があることを、多くの人に知ってもらって、そのうえで議論がされたほうがいいのではないでしょうか。 日本でも、コロナ死が増加していることが話題となっていますが、そのほとんどが高齢者で、死亡者の平均年齢はほぼ平均寿命と同じです。コロナ禍の前から、肺炎で亡くなる人は12万人もいます。なぜ新型コロナだけを特別視するのか。諸外国の多くはすでに、コロナ禍を脱して次の段階に進んでいます。日本だけ、いつまでこんなことを続けるのか。その結果、日本の社会がどうなっていくのか。 医療に携わっていると、どうしても視野が狭くなりがちなのですが、もっと社会を俯瞰して考えることも必要だと思います」 この調子でいったら、医療が国を滅ぼす日が来るかもしれない。 彼のように視野の広い良心的な医師はほとんどいないのだろう。 |
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