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2023.01.15 Sunday
共通テスト
今日から共通テスト。
朝大学に行ったら、受験生が来ていた。 ぼくらの頃は共通のテストなどなかった。 各大学が入試を実施していた時代。 AO入試などないし、推薦入試などもほとんどなかった。 受験生が多かったし、大学が少なかったから、志願者を確保するのに苦労しなかった時代。 18歳人口が150万人程度だった。 その後18歳人口は増え続け、大学数も増えた。 1992年がピークで18歳人口は205万人。 大学入学者数は20万人増えて80万人。 まだまだ浪人も多く、受験地獄と言われた時代。 そこから18歳人口は減ったが、大学はそのままで、結果的にどんどん大学には入りやすくなった。 入試の種類が増え、AO入試、推薦入試、一般入試、センター試験利用、そして今は共通テストと増えた。 ぼくが大学受験の頃は入試は冬の風物詩だったが、今は夏休みくらいからずっとある。 AO入試、推薦入試の学校推薦、自己推薦などだ。 大学に行く人の数が50%を超えて、ほとんどの人が入学定員上は大学に行けるようになった。 今は下位の大学にとっては、受験生はお客様だ。 昔とは全く違う。 あの手この手で、入学させようとする。 ある大学は、一つの学部を受ける機会が最大で14回あることを自慢していた。 AO、推薦、一般入試のA日程、B日程などを組み合わせると、14回受けられた。 要するに、定員を細かく分けて受験機会を増やし、たくさん受験料を取るためだ。 その大学は1回入試をやると、一つ学部を作れるくらいの収入があると聞いた。 要するに、入試は金儲けなのだ。 多様性の名を借りた金儲け。 実際は入試はあるレベルを保証するのも目的だ。 でも、そんな事は言っていられない。 入学者の確保が第一になる。 そんな状態で、ちゃんとした教育ができるわけがない。 今回の共通テストは、どういう位置づけなのかわからないが…。 そんなことを考えて、受験生たちを見ていた。 |
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