考えたこと2

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天は人の上に人を作らず
福沢諭吉の「学問のすすめ」の有名な言葉。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」
みんな平等だ、ということを言っているように思っていた。

ツイッターで知ったのだが、このあとに続く言葉がある。

「「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資とり、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。『実語教』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。」

知らなかった。
福沢諭吉はみんな平等だ、ということを言っていたのではない。
生まれながらに平等であるべきなのだが、世間を見てみると賢い人、愚かな人、貧しい人、裕福な人、えらい人、えらくない人がいて、さながら雲と泥ほど違う。その差を生み出すのは、「学ぶ」ということなのだ」というようなことを書いているのだ。

だからこそ「学問のすすめ」。
そうだったのか、と納得した。

今世間では人物重視などと言っているが、やっぱり学ぶことは大事。
人物を作りあげているのが、「学び」なのだから、仕方がない。

学生と話をするときにも、本を読むか、映画を見るかと聞く。
本や映画を通じて学ぶことも多いからだ。

人間は経験からしか学ばないが、それを疑似体験させてくれるのが本や映画。
本を読まず、映画も見ずという学生は心配だ。

じゃあ、どんなふうに学んできたのか?と聞きたくなる。
結局、福沢諭吉は平等だからこそ、学ばないとダメだということが言いたかったのかもしれない。

青空文庫で読めるようになったから、一度読んでみようかと思った。




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