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2022.08.05 Friday
83対0
83対0という結果を見て、野球のスコアだとはなかなか思わない。
でも、本当にそういうスコアの試合が公式戦で行われたらしい。 夏の甲子園の千葉県予選2回戦。 片方の学校は野球に力を入れ、2017年から甲子園出場経験のある監督が就任しており、部員数は100人くらい。 もう片方の学校は全日制と単位制、通信制を併設する学校で、2006年に1回勝っただけで、あとは負けている、部員数は10数人。 本気で甲子園に出て、学校を有名にしようと学校法人が金の力を使っている学校と、普通の部活の学校だ。 以前も何度か書いているが、高校野球はビジネスになっている。 強くする方法があって、金とコネがあれば、比較的簡単に甲子園に出ることができる。 その証拠に、最近の高校野球は聞いたことがない学校がたくさん出場する。 そんなに簡単に強くなれるんだろうかと思っていたが、現実にそうなっている。 高野連は野球留学を無制限に認め、いくらでも他府県に行けるようになった。 甲子園出場経験がある監督を雇う、というのはその監督がいれば、選手が集めやすいということだ。 都市部で野球をやっている中学生に声をかけて、いい選手を揃えるのだ。 リトルシニアリーグという中学生野球団体など、そのためにできたのではないかと思う。 有り体にいえば、そういうところにシンジケートができてるのだろう。 そのスジに頼めば、都合をつけてくれる、というやつだ。 だから、雪国や地方の代表など、ほとんどが都市部の出身者ばかりになる。 もちろん、寮を作り、夜でも練習できるように設備を作り、雪国の場合は体育館も専用で作る。 そうすれば、簡単に強くすることができるという仕組み。 そういう仕組ができてしまっているから、83対0という試合が発生する。 圧倒的な差がつかざるをえない。 これが部活動と言えるのだろうか。 もう甲子園も曲がり角に来ているのではないか。 |
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