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2022.07.19 Tuesday
教員不足 2
教員の不足は本当に深刻らしい。
熊本の公立中学校での事例が紹介されていた。 それによると、産休の教員の代替の非正規教員が見つからず、教頭が教えることになり、さらに2クラス一緒に図書室で授業をやったということだ。 また東京都では、82歳で非常勤講師をやっている女性が紹介されている。 その講師は無給で欠員の代替え授業をやっているという。 人生100年時代というが、82歳で現場で必要とされるのはうれしいことだろうが、さすがにそれでいいのか、という疑問は残る。 原因の一つが、特別支援学級が増えたということ。 特別支援学級というのは生徒8人に対して先生が1人という扱い。 そんなクラスが増えたら、当然先生は足りないだろう。 ぼくが小学校の頃にも特殊学級というのはあった。 今から思えば、主にダウン症候群の生徒が入っていたと思う。 だいたい1クラスが40人ちょっと。 各学年4クラスで、特殊学級は学校全体で1クラスだけだった。 それ以外にも不登校になって学校にいけなくなったが、復帰した生徒が行くような「別室」というところもある。 これは非公式なものだろう。 それでも、誰かが面倒を見ているのだと思う。 昔に比べて、保護者も生徒も多様化したのは事実だろう。 それでも、教員が多様な生徒をうまく扱えないのも事実。 ちょっとクラスに対応できないと、すぐに特別支援学級に入れたりする。 そうなると先生の数を増やさざるを得ない。 教育実習を辞めるのも、教員免許更新制度を辞めるのも、教員不足を解消するためだという。 本当に効果があるのだろうか。 もっと根本的な問題があるのではないか。 中学などはクラブ活動を早く地域に任せるべきだ。 増えすぎた科目はもとに戻して統合すればいい。 総合的な学習など、教員の負荷になるような科目は廃止すればいい。 小中学校の総授業時間数は昭和33年に小中合計で9181時間だったものが、現在は8830時間に減っている。 生徒数が減って、時間数も減っているのが現状。 財務省が言っているのはこのことだろう。 数字的には楽になっているはずなのだ。 この問題、文科省や教育委員会に任せておいてはいけないと思う。 もっと公に問題にしないと、子どもたちがかわいそうだ。 |
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