考えたこと2

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ESG投資
大和証券のホームページにESG投資についての説明がある。
「ESG投資とは、環境・社会・企業統治に配慮している企業を重視・選別して行なう投資のことです。ESG評価の高い企業は事業の社会的意義、成長の持続性など優れた企業特性を持つと言えます。」とある。

証券会社は単に商品を売るために言っているのだろう。
どれだけ本気でそう思っているのかはわからない。
「SDGsなどをホンキでやろうと思っている企業は良い企業だ」と思っているような人たちの投資を呼び込もうとしているのだろう。

投資の目的が崇高な理想に向けてのものなら、それもいいだろう。
でも、投資の目的は昔からお金を増やすことだ。
それが目的なら、考えたほうがいいと思う。

日本でもニュースで流れたが、スリランカの大統領が国外脱出した。
経済危機で国の「破産」を宣言して、インフレになって国民が暴動を起こして、大統領は逃げたということだ。
スリランカの大統領はESGを目標として、いい国を作るべく頑張った結果、こういうことになったらしい。
その証拠に、スリランカのESGスコアは98.1とほぼ満点。
途上国ではトップレベルだ。

もちろん、無理な経済政策がたたったのもある。
しかし、この大統領はESGに熱心なあまり、スリランカの農業を壊滅させたのだ。

その原因は、環境を保護するという名目で、去年の4月から化学肥料を禁止したことだ。
そのために、作物の収穫量が激減し、農作物の輸出ができなくなった。
人口の70%が農業と関係している国で、これは社会的に大きな問題になる。
約半年で化学肥料の禁止は撤回されたが、時すでに遅かった。
作物の収穫量は約半分になった。

窒素化学肥料のおかげで世界の農業生産は上がった。
それが事実だと思う。

ESG投資のおかげで、スリランカは破綻した。
ESGという目的を推奨していいのか。
ぼくはESG投資を掲げているファンドなど信用しない。

アダム・スミスが「神々の見えざる手」と言ったのは、一部の人たちが「環境・社会・企業統治」などという偏った価値観で投資をするようなことではないだろう。
あくまで、投資の結果が拡大再生産するという方向に行くという点も考慮しないといけない。

ESGという観点は必要だと思うが、それを目的に投資をするというのに騙されてはいけない。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 00:39 | comments(0) | trackbacks(0) |

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