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2022.07.07 Thursday
国のクラウド
国家の管理する国民のデーターを入れておくクラウドというのがある。
DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていくうえで、どうしても必要になる。 それを海外に依存していいのかという問題がある。 安全保障の問題からも、それが止まれば国のデーターが止まるので、ややこしい。 ただ、実績や信頼性から、国内のベンダーでは無理ということらしい。 自民党は今年の4月に、それらのデーターをセキュリティを強化したクラウドに保存すべき。という提案を行った。 それが具体的にどういう機能を持つのかはわからないが、そういう技術を国産で持てれば、それはいいことだろう。 問題はそんな技術も、そういう技術を持った人も、日本のベンダーにはないということだ。 今クラウドの主流はAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)。 もちろん、アメリカのものだ。 現状では、政府や自治体が選ぶクラウドはAWS一択らしい。 実際にそれらを運用していて、技術に詳しい30代や40代の人たちは「国産を育てるのは税金の無駄」という意見。 逆に60代の人たちは国産化するべきということだ。 国家の重要なデータまでも、外国製のクラウドを使って運用するというのは、やはり気持ち悪い。 いざというときに、恣意的に止められたり、データーが盗まれたりすると思うのが普通だ。 しかし、実際には信頼に足る国産はない。 安全性という面でも、アメリカ制の方が実勢からいっても強いのが実情。 世界ではアメリカと中国のクラウドが市場を支配している。 日本はどうするのだろうか。 クラウドが一般的になり始めたころ、日本の企業はいい加減なクラウドを偽って出していた。 そういう過去があるから、日本製クラウドは信用されていない。 だから、AWS一択なのだろう。 ぼくなどの素人には考えられない技術があるのだろう。 24時間、365日、動き続ける電子記憶媒体など、どうやって実現するのか。 いろんな会社がそこを使っても、ちゃんと区別され、それが足りなくなったら分散して管理するなど、想像を絶する。 ぼくが会社をやめた2014年時点では、まだクラウドは一般的ではなかった。 二重にデーターを持ち、分散してバックアップを取るくらいの話だったと思う。 それがもはや政府のデーターがクラウドに乗る時代。 国産クラウドに頑張ってほしいと思うが、それはぼくが現役ではないからだろう。 もうそんな時代ではないのかもしれない。 |
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