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2021.08.28 Saturday
シェアリングのインパクト
実際にはEV化以上に自動車業界に影響があると思われるのが、カーシェアリング。
なぜかというと、都市部の自家用車というものが不要ということになり、総台数の減少につながるからだ。 都市部の自家用車は稼働時間が3%というデーターもあり、ほとんど遊んでいる。 ぼくも自動車通勤を10年間続けたが、それをやめてからは1週間に1回使うか使わないかという状態。 実際3%程度という感じもある。 うちの次男はカーシェアリングを使っていて、自家用車は持っていない。 インターネットのインフラができて、そういう仕組みも簡単になった。 必要なときに、必要な車を使う、ということでクルマという資源が有効利用できる。 おまけに彼らの年代は社会保障などの負担も大きく、クルマというものを持つコストが大きすぎる。 実際の家計を考えると、圧迫されるのだ。 クルマのカリスマ性が落ちているのも大きい。 下手をすると、中古のワゴン車でOK、というような女子もいる。 昔は持っているクルマが人気車だと、女性にモテるという話もあった。 ポルシェやベンツ、BMWなど、ドイツのクルマは人気があった。 国産車では、懐かしいセリカ、スカイラインなどだ。 今のカーシェアは10分程度、数百円でも使えるらしい。 今年のカーシェアの利用台数は4万3460台、会員数は225万人で、5年前と比べると台数も会員数も2倍以上。 便利だからどんどん増えている。 タイムズカーの月額基本料金は880円。 月会費無料のプランがあるところもあるらしい。 新車を買うという行為はすごい贅沢になる。 カーシェアという仕組みができて、所有することとそれが比較できるようになった。 若い人たちに聞くと、子供ができたりすると自家用車を考えるらしい。 ただ、それも高い車ではなく、ワンボックスのファミリーカー。 下手をすると中古でもいいという感じかもしれない。 もはや一部ではスポーツカーの存在自体が罪だと言われている。 とにかく、カードと免許証さえあれば、カーシェアの会員になれてしまう。 会員証をかざせば、施錠が解除され、グローブボックスの中のキーを使ってクルマが使える。 20L以上の給油と洗車をすれば、時間が延長される仕組み。 車内に給油カードがあり、ガソリン代は指定スタンドで無料になる。 給油は自動検知されるようになっている。 3回無断で時間を延長したり、又貸ししたり、喫煙したりすると、会員資格が取り消される。 面白いのは、ペット同乗も禁止になっていることだ。 うまくできている。 これが進むと、クルマを作るという仕事が減るので、大幅にCO2が削減される。 ただ、いくつかのカーメーカーは潰れてしまうかもしれない。 シェアリングはEVとも相性がいい。 停車中に充電できるからだ。 中国あたりは、そこまで見越してEV化を進めているのかもしれない。 こちらの方が業界に与えるインパクトは大きい。 いろんなシナリオが考えられる。 自動車業界は頭が痛いだろうなあ。 |
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