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2021.08.15 Sunday
HDDの運命
日本電産というと、モーターの会社。
最近、自動車部品でモーターが使われることが多くなり、力を入れているのだと思う。 その関連で、企業買収(M&A)も頑張っている様子。 ハードディスクのモーターのシェアが高かった。 ハードディスクはどんどん小型化が進み、ノートブックタイプにも使われるようになった。 ディスク径も小さくなったが、密度は上がり、大容量になってきた。 しかし、ここに来て、近い将来ハードディスクは滅亡する、という記事が出た。 たしかに、ハードディスクはどんどん使われなくなってきている。 どんどんSSD化(半導体の記憶装置)しているのだ。 記憶容量自体が少なくてもよくなってきたのもある。 パソコンに保存せず、クラウドに保存するとか、外付けのUSBメモリに入れておくとか、そういう利用法も増えた。 SSDはモーターがないから、消費電力も少ない。 起動時間、終了時間も速くなる。 駆動しないから、信頼性も高いし、長持ちするという。 つまり、いい事だらけなのだ。 問題は価格だが、たとえばハードディスクが3年で交換しないと壊れる、というのに対して、SSDなら倍の6年は持つ、ということなら、価格は倍でもOKということになる。 それだけ信頼性が上がってきているのだろう。 日本電産もハードディスク用のモーターの需要がなくなるということだ。 一時は世界で相当な数のハードディスクが売られていたはず。 かなりの売上を稼いでいたのだと思う。 まずは、壊れないことが第一だから、不良率を下げ、長く持つことで評価されたのだと思う。 それほど部品点数が多いわけではないが、信頼性が高いことが売りになる。 そういうものは日本は強い。 なくなる運命というだけで、まだまだ現役であることは事実。 しかし、会社としてそれに頼るわけには行かない。 そこで、電気自動車が出てきたということだろう。 ハードディスクのモーターから、電気自動車のモーターへ。 全く別物と言ってもいいくらい、大きさも出力も違う。 この分野でも頑張って欲しいものだ。 |
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