考えたこと2

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褒め方
褒め方は難しい。
うまく褒めないと、逆効果になることもある。

あからさまに褒めても、喜ばれない。
わざと褒めていると思われる。
それは逆効果になることもある。
以前、キャンプで子どもに火を起こさせるのをやっている時に、上手に火がついたので褒めたら「人は褒めて使えという」と生意気にも言われてびっくりしたことがある。
その時は大げさに褒めたのが悪かったのだと思った。
何でもやりすぎは良くない。

褒めることに関しては、アメリカの実験結果がある。
小学5年生400人にパズルをやらせ、終了後半分のグループには知性を褒めて「頭がいい」と伝え、もう半分には努力を褒めて「がんばった」と伝えた。

そして両方の生徒に、最初のパズルより簡単なパズルと、難しいパズルを選ばせた。
すると、「頭がいい」と褒めた生徒たちのほとんどが簡単なテストを選び、「がんばった」と言われた生徒の9割が難しい方を選んだという。
「頭がいい」と言われた生徒は、自分を賢く見せることに気持ちを向けるようになって、間違いをおかすリスクを減らすようになる、という説明だ。

さらに、もっと難しいテストを与えたら、「頭がいい」と言われた生徒たちはすぐに挫折してしまい、「がんばった」と言われた生徒は熱心に取り組んだという。

その後、各々の生徒たちは「自分より良い成績のテスト用紙を見るか、悪い成績のテスト用紙を見るか」という選択を与えられた。
想像通り、「頭がいい」と言われた生徒たちはほぼ全員が自分より悪い成績を見て、「がんばった」と言われた生徒たちは自分より成績の良いテストを見るほうが多かったという。

最後には、最初のテストと同じ難易度のテストをやらせた。
「がんばった」と言われた生徒たちは平均スコアが30%伸び、「頭がいい」を言われた生徒たちは20%低下したという。

褒め方でこんなに変わるのか、と驚く結果だ。

褒めるときはプロセスを褒めないといけない、ということだ。
ただやみくもに褒めたら、かえって悪くなることもある。

残念なのは、こういう実験はたいがい欧米でやられている。
教育の方法論を研究している結果だろう。
これこそ、教育学。

ぼくはエントリーシートの内容を褒めるときには、「上手に書いている」と言うことにしている。

プロセスを褒めているつもりなのだが、伝わっているだろうか…。



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