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2021.01.27 Wednesday
キャッシュレス時代
こないだ学生の履歴書の相談をして「これでいこう」ということになった。
「では、事務局の券売機で履歴書のボタンを押して、100円で履歴書の購入券を買ってきてください」と言った。 そうすると、学生が「今2円しか持ってない」という。 ブランド物の財布を出してきて、カードがいっぱい入っているところを見せて、ひっくり返して現金がないことを示す。 本当に2円だけだった。 キャッシュレスの時代とはいうものの、現金2円だけで外に出るという感覚に驚いた。 まあ、定期があれば電車に乗れるし、どこかでお金を請求されたらカードで払えるし、必要ないといえばそれまでだが…。 今は自動販売機もキャッシュレス決済できるものもあるし、学生の立場で言えば、大学の各種書類の券売機もカード対応かスマホ対応にしてくれ、ということだ。 仕方ないので、100円貸して、買いに行ってもらった。 「いざという時のために、現金1000円くらい持っとかないと」と言うが、あまり説得力がない。 若い人にとっては、すでにキャッシュレスの時代なのだ。 そういうぼくも、現金は持っているが一日使わない日のほうが多いのだ。 安心料として現金を持っている、という感じ。 今の大学生は「現金」というものを知っているが、あと10年もしたらそれも死語になるかもしれない。 「現金」ってなんですか?という時代。 現金を持ったことがない、という時代だ。 上海あたりではそうなっていると聞くし、アメリカの若い人たちもお金のやり取りをアプリでやったりするらしい。 日本はそこまで進んでいないが、時代の流れでどうなるか。 今はキャッシュレスで手数料が発生したりするが、逆に現金で発生するようになる。 インフラが整えば、現金を扱うほうが手間だ。 果たしてそういう時代を見ることができるのか。 意外と早いような気がしてきたぞ。 |
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