考えたこと2

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相馬に行く2 その2
今朝はホテルの朝食が美味しくて、全部食べてしまった。
9時にN君が迎えに来てくれて、出発。

いよいよ4年前に行った福島原発のある浪江町に行く。
前に比べると、だいぶ人が増えた。
帰還困難区域が解除されて、戻ってきている人も多い。
浪江駅の前やメインの通りは割と賑やか。

さすがに、原発には入れないが、今回はまず中間貯蔵工事情報センターに行く。
実直そうなきっと元は原発で働いていたと思われるおじさんが説明してくれた。

双葉町と大熊町にまたがった中間処理場は、渋谷区と同じくらいの面積があるという。
実際には1mSVの除染は科学的に本当に必要か、という議論もあるのに、そんなことは全く言わない。
原発事故を起こして、すまないという気持ちなのだろう。
ぼくが広島は原爆が落ちたのに、除染も何もしないで、今はなんともないんだから、今回の事故の放射能はそんなに大したことはないのですよね、と言ったら説明員のおじさんはちょっとにっこりした。

続いて行ったのが、廃炉資料館。
ここは元々エネルギー関係の点時間だったらしいが、それをリニューアルして作ったとのこと。
こちらも最初に見せてくれた映画で、やや卑屈なくらい東電の謝罪があった。
地元の人たちに対して悪いことをした、という気持ちなのだろう。
でも、関西から見学に行ったぼくやS君にとっては、違和感があった。
贖罪の気持ちはわかるが、そこまで卑屈にならなくても、と思う。
でも、そうしないとここでは生きていけないのだろうと思うと、ちょっと悲しい。
そういう東電の社員の人たちがたくさんいる、という話は聞いたことがある。

結局、国は東電に全部責任を押し付けて、逃げてしまった。
電力会社の罪がないとは言わないが、原発建設は国策でもあったのだから、仕方がない。
当時の東電社長、会長がコストをケチったことは悪だと思うが、それは法律で裁かれるべき罪かと言われると、そうではないと思う。
倫理的には罪だが、法的には難しいだろう。
もし津波が来なかったら、何の問題もなかったのだから。
あれを天災というのなら、無罪判決は妥当だと思う。

今日の見学は重かった。
夜はまた宴会。
N君へのお礼でS君と二人で支払った。

明日は昼を食べて、相馬を後にする。

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