考えたこと2

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死の規制緩和
山折哲雄という宗教学者がいる。
現在88歳。
本を読んだことはない。
時々、この人のコラムを読む。

こないだ、日経ビジネスで「90歳以上の高齢者に死の規制緩和を」という山折哲雄のインタビュー記事があった。
30代後半に暴飲暴食がたたり、大量吐血、下血して入院したとのこと。
このときに、絶食療法をした。
点滴で栄養を取るだけで、最初の4日くらいは身体がどんどん枯れてきた。
しかし、5日目、6日目になると飢餓感が引いていって、身体が軽くなって、身体の奥底からエネルギーが湧いてくるという感覚になったという。

仏教の修行僧も、死に際には断食する。
断食往生死だ。
山折氏も絶食経験から、死ぬときは断食しようと思ったとのこと。
西行法師も断食往生だったらしい。

現在の高齢化社会を迎えて、こういうことを言っている。

「生命科学の進歩によって寿命は延びていますが、寝たきりになったり、認知症を患ったりする高齢者は増えています。緩和医療や延命医療などが広がったことで、どこまで生きているのかよく分からない半死半生の人間がどんどん生まれているのが現実でしょう。こういう現実を考えると、現在の高齢化時代にあった死の再定義が必要だと思います。
 加えて、90歳以上の高齢者には安楽死を認めるべきだと思います。安楽死については医学界、仏教界、法曹界が猛烈に反対していますが、年を取ってからの安楽死を支持する人は、意外に多いのではないでしょうか。死にも規制緩和が必要だと思います。」

まことにもっともな意見だと思う。

88歳を迎えて、宗教家の彼は師と仰いできた親鸞の全集を知人に譲ったという。
ずっと背中に重いものを背負ってきたという感じが、ちょっと軽くなって、開放感を感じたらしい。

彼に比べると、ぼくの背負っているものなど比べ物にならないほど軽いと思うが、まだまだ捨てられないものも多い。
持っては死ねないとわかっているのだが、まだ使うかもしれない、とか思う。
使わないだろうと思っていても、なかなか思いきれない。

ぼくの父も、いろんなものを残して死んだ。
まだ実家に残っている。
おそらく、実家を潰すときに業者が処分してくれるだろう。

そう思うと、自分が生きている間に処分するのが最善だ。

終活、大事になるぞ。




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