![]() |
2020.03.01 Sunday
プロ野球の時短
メジャーリーグの試合を見ていると、スピーディだ。
実際、日本のプロ野球と比べて試合時間は短い。 それでも、テレビ中継を考えると、試合時間が3時間を超えると苦しくなる。 野球は時間が決まらないスポーツなので、そこはメディアコンテンツとしては弱点だ。 サッカーやラグビーが原則90分で終わることを考えると、対抗が難しい。 メジャーリーグでは今季から「投手は打者3人か、回を終了するまで投げなければならない」というルールを採用したとのこと。 日本のプロ野球も来年以降検討するかもしれない、という。 メジャーの投手の完投率は1904年には87.6%だったが、2019年にはたったの0.18%。 1試合で起用された投手数は、1900年代の初頭に1試合平均2人以下だったが、2019年には4.41人。 野球の質が変わってきたのだから、こういう数字になる。 阪神戦を見に行くことがあるが、ファンは圧倒的に高齢者。 若い人たちに野球の魅力を伝えようとすると、球団努力で興行として魅力を上げていくことも大事だが、テレビ中継も必要になる。 試合時間が長くなると、中途半端な中継になる。試合終了までは中継できない。 昔はプロスポーツといえば野球だったから、そんなことは気にしないでよかったが、今は見る影もない。 そんな状態だから、試合時間を短くすることが必要だろう。 今のプロ野球の平均試合時間は3時間16分で、メジャーよりも11分長い。 今年からメジャーはルールが変わるから、おそらく2時間台になるだろう。 実際、日本のプロ野球でも、ピッチャーが投げる感覚を短くするとか、キャッチャーが早く珠を返すとか、そういうルールを作ろうとしたことがあるらしい。 それでも、現場からの反対で決まらなかったとのこと。 野球連盟の人たちの頭が古すぎるのかもしれない。 プロ、アマを問わずだ。 高校野球の投球数制限など、結局骨抜きのルールでお茶を濁している。 未だに、野球の関係者は昭和の人たちばかりなのではないか。 ぼくも、野球は間のスポーツで、投球の間にワチャワチャ言えるのが魅力だ、と思っていた。 そこがサッカーとの違いだ。 しかし、それはもう古いのかもしれない。 スピーディに試合を運ぶことも、大事だと思う。 昭和は遠くなりにけりだ。 |
![]() |