考えたこと2

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MIはマテリアル・インフォマティクス
ほぼ30年の長期停滞の中で、日本の家電産業は凋落した。
80年代はたくさんのメーカーがあったが、潰れたり、撤退したり、買収されたりして、だいぶ縮小したと思う。
懐かしいのは、ステレオのブランド。
ソニーはソニーだったが、松下電器(現パナソニック)のテクニクス、東芝はオーレックス、三菱はダイヤトーン、日立はローディ、サンヨーのオットーなど。
その他にもトリオ(現ケンウッド)、サンスイなど小さくても光るメーカーもあった。
今から思えば、この頃が日本の家電の最盛期だった。

大きかったのはデジタルになったこと。
アナログレコードがデジタルのCDに変わり、今やデーターになった。
ネットの発達で、それがストリーミングで月額いくらで聴き放題という状況。
そうなると、音楽を聴くという行為が「特別な時間」から、「日常」になって、音楽がある生活が当たり前になる。
そして、パソコンやタブレット、スマホがステレオの代わりをするようになった。
今やヘッドフォンや安価なブルートゥーススピーカーが売れている。

それと同時に、日本のステレオのブランドも消えていったと思う。
最近テクニクスが復活したが、超高級路線になっている。
結局、成功体験にしがみついて、ネットとデジタルの変化に乗り遅れたんだろうなあ。

そういう風にして、消えてなくなったものもあるが、まだ強いものもある。
アナログの部品だ。
モーターやコンデンサーなどは強い。
それと素材関係。
ディスプレイの偏光フィルムや炭素繊維なども強い。

しかし、この手のものは大きなイノベーションがあると、陳腐化も早い。
そのために、MI(マテリアル・インフォマティクス)という分野が広がっている。
これは既存の素材を置き換える材料を探す技術。
過去の材料データーなどから、新たな材料になるべき素材を推定する技術だ。

既存の素材メーカーは、自社で過去のデーターを持っているが、それはMIのデーターとして強みになる。
MI自体は情報科学という分野。
コンピューターを使って効率的に新しい材料を考えるものだ。
こういう技術は中国が力を入れている分野だろう。

だんだんと数少なくなった日本の強み。
これは守っていかないといけない。

そのためにも、情報科学の分野の技術者を産み出さないといけない。

そういう思いは文科省や今の大学にあるんだろうか…。

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